遠隔監視システム

遠隔監視システムは、太陽光発電システムの発電状況や異常を遠隔地から確認することができるシステムのことです。これにより、太陽光発電システムの異常や故障、停止による発電量の低下に素早く気づくことができ、迅速に対応することが可能となります。

発電システムの異常に素早く対処し、火災などの大きな事故を未然に防ぐためにも遠隔監視(モニタリング)システムは保守・メンテナンスにおいて重要なシステムです。

ここでは、遠隔監視システムとはどのようなものなのか詳しく解説していきます。

遠隔監視システムの仕組み

遠隔監視システムの種類によって仕組みは多少異なりますが、基本的には同じような仕組みとなっています。

・太陽光発電システムの発電量をデータ収集機で集める

・インターネット回線を使ってデータを保存しておくサーバーに送る

・インターネット経由でPC、スマホで発電状況を確認する

遠隔監視システムの基本的な機能

遠隔監視システムの機能や特性は種類によって異なります。
例えば、見れるデータが10毎のものなのかそれとも1分毎なのか、発電量の計測はパワコン単位なのかそれともパネル単位なのか、などの違いがあります。

そのため、遠隔監視システムを選ぶ際はどのような機能やサービスが付いているのかを確認するようにしましょう。

データの粒度

どのくらいのペースでデータが更新されるかということです。
システムによっては長いものだと1時間ごとに更新されますが、短いものだと即時更新されるものや1分毎となっています。

頻繁に確認したい場合や、更新頻度の高いデータが欲しいという場合はデータ粒度の細かいものを選ぶと良いでしょう。

レポート

ほとんどの遠隔監視システムにレポートを作成する機能はついていますが、全てではないので注意が必要です。
レポートは日報、月報、年報の3種類があります。

また、レポートをダウンロードできるかどうかの違いもあります。

監視の対象機器

監視の対象となる機器はパワコン、太陽光パネル、ストリングの3つとなっていることが多いです。
基本的にはどの監視システムもパワコンを監視することで発電量を測定していますが、太陽光パネル単位やストリング単位で監視できるものもあります。

その他の機能

  • 売電金額の確認
  • アラートメール機能
  • モニター系統図表示
  • 発電所天気情報
  • データダウンロード
  • タブレット専用画面対応
  • カメラモニタリング

この他にも、日々の保守や点検作業の履歴をデータとして蓄積する機能や、カレンダー機能で作業日管理、監視システムから得られたデータによる発電量低下の原因特定、分析機能を搭載している監視システムもあります。

メンテナンス業者によっては遠隔監視システムを選べない場合もありますが、選べる場合はご自分の発電所に合った監視システムを選ぶようにしましょう。

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