小型風力発電投資後押しなるか?低層で高精度の気象データを測るドローン誕生
(引用:共同通信PRワイヤー)
NEDOの風況データや環境省の風況データは、地上高30mや80mと高層での風量の予測データで、小型風力発電のリアルな高さでの計測ではないため、実際の風量や風向きは現地に行ってみないとわからないといった正確性に欠けるという問題点があります。
小型風力発電の風速は非常に重要で風速が1mちがうだけで年間収入が約100万円違ってきます。つまり、風力発電において風量はかなり重要になってきます。
■「Windera S」の年間発電量と売電金額の予測例年間平均風速(m/s) | 1基(3.2kW) | 6基(19.2kW) | 買取単価 | 6基 年間想定売電金額 | 6基 20年間想定売電金額 |
---|---|---|---|---|---|
m/s | kWh | kWh | 円/kWh | 円 | 円 |
4.0 | 3,380 | 20,280 | 55 | 112万 | 2230万 |
5.0 | 6,229 | 37,374 | 55 | 206万 | 4110万 |
6.0 | 9,143 | 54,858 | 55 | 302万 | 6030万 |
7.0 | 11,722 | 70,330 | 55 | 387万 | 7740万 |
このように平均風速の誤差が1mだけなら大丈夫とはいえないのが事実です。それならば、かなり正確に計測されたデータがほしいですよね。
平成28年10月1日にドローン販売開始
有限会社タイプエスとヴァイサラ株式会社は2012年の夏からロケットなどの打ち上げイベントの上空気象観測を目的にした気象機器を搭載したドローンの開発を開始しました。以下の記事をご覧ください。
「R-SWM」は、ドローン機体に株式会社自律制御システム研究所製の「ミニサーベイヤー MS-06LA」(標準機体)と「ミニサーベイヤー MS-GEO」(大型機体)を採用し、気象業務法において定められた気象庁検定を取得可能なヴァイサラの超音波風向風速計、温度湿度計、気圧計、タイプエスの記録装置付き送信装置を搭載しています。これにより、任意の緯度、経度、高度において観測した気象基本5要素(風向、風速、温度、湿度、気圧)のデータがリアルタイムに地上へ送信され、送信された気象データのリアルタイムモニタリングおよび記録が可能となります。また、ドローンの飛行方位や飛行速度に影響を受ける風向風速の観測について、ドローンに搭載されたGPS信号などからの飛行速度と方向を計算し、観測された風向風速の値に補正を掛けることにより、真の風向風速を観測することができる技術(タイプエスにより特許出願中)も搭載しています。この技術により、ドローンの機敏な機動性を活かし、ラジオゾンデやドップラーレーダーでは難しかった任意の低層域における気象データの収集が可能となります。 (引用:共同通信PRワイヤー)
これから、ロケットの打ち上げ前の上空気象データだけでなく、風力発電施設の事前調査や事後調査に活用されるようです。
「R-SWM」(ドローン)は2016年7月20日から22日まで東京ビックサイトで開催される「第2回気象・環境テクノロジー展」のヴァイサラブースで展示もされます。
今までの風況データよりも正確なデータが期待されますので、小型風量発電の普及につながるのではないでしょうか?
お見積り依頼・お問合せ
土地付き小型風力発電お役立ちコンテンツ
全国の土地付き小型風力物件
都道府県毎に物件をお探しいただけます。