なぜ、小型風力発電の普及速度はあがらないのか?
小型風量発電が普及していない理由
太陽光よりも売電価格が2倍高い小型風力の普及がすすまない理由についてはNEDOがこのようにいっています。
風力発電用の部品が標準化されていないことと、風力発電用のパワーコンディショナーに認証制度が存在しないことだ。部品が標準化されていないと、部品の組み合わせが複雑になり、量産効果も働きにくい。風車本体のコストが高止まりしてしまう。パワーコンディショナーの認証制度がないと、電力会社との協議に時間がかかる。いずれも小形風力の導入を抑える方向に働く。部品の共通化と、認証取得の迅速化が必要だ。
引用:買取価格が太陽光の1.5倍、それでも普及しない小型風力
太陽光のパワ―コンディショナー認証制度
FIT価格で20年間売電するとなると、安全性や性能がしっかりしたものという信頼が必要になってきます。その信頼の証明としてJET規格の認証が必要です。パワーコンディショナーはパネルで発電した直流電気をから交流電気にかえる変換器です。この変換効率がよいものでないとせっかく発電したエネルギーが変換時に熱としてでていってしまいます。発電ではパネルだけでなくパワコンも重要になってきます。
売電するためには電力会社との連系が必要で、接続場所に応じて配線や地形等状況がちがうため、各地域の電力会社と協議しないといけない原則があります。この電力協議を短縮するためにもJET規格は存在しています。NEDOは小型風力においては認証制度が整っていないと言っています。
CPOWERグリーンエナジーの解決策
パワコンの認証取得を迅速化するために、CPOWERグリーンエナジーの漆谷敏郎氏は以下のように言っています。
「当社の風力発電システムは、日本海事協会の風力認証(ClassNK)を受けており、パワーコンディショナーとの組み合わせも決めている*3)。従って、経済産業省への設備認定手続きに問題がなく、電力会社(一般電気事業者)に対して系統連系の申し込みをする際や電力購入契約を結ぶ際、部材を理由として拒否されることはないといえる」引用:「500基が一気に普及するか、20kWの風力」
CPOWERグリーンエナジーはすでに、出力19.5kW(キロワット)の風力発電システム『CF20 JAPAN Limited』を160基受注しており、勢いがあります。
エネラのWindra Sではエネラ自社設計のパワコンをつかっていたりと、メーカーごとに決まっている組み合わせもあるので、NEDOのパワコンの認証制度の迅速化はそこまで懸念しなくてもいいと思います。
ただ、FIT改正法により2017年3月末日までに電力会社との接続契約が完了していない案件については認定が失効してしまい、希望の売電単価で売れなかったということがありうると思うので気をつけておきたい点です。
メガ発風力では、連系できる物件を供給できる体制を整えていますので気軽にご相談ください。
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