小型風力発電の設置に向いてる場所とは
まず、設置場所を見る前に、風力発電の特徴をおさらいしてみます。
- 風は一般的に、地上から上空へ向かうほど強くなるため、風車の位置は高いほど発電量が多くなる。
- 風の力は風車のブレードが回転してできる面積に比例し、風速の3乗に比例して増加するため、風速が2倍になると風車が取り出すエネルギーは2x2x2で8倍になる。
例えば、平均風速5m/sと6m/sで比較しますと、風速は1.2倍になるため、1.2*1.2*1.2=1.728倍と2倍弱ほど発電量が変わってきます。
風力発電は上記の様な特徴を持っているため、大きな風車を風の強い位置に設置することが重要になってきます。
NEDOでは「局所風況マップ」というデータを提供していますので、このデータを利用することで大まかな発電量予測を立てることができます。
⇒NEDO:局所風況マップ
では、この風況マップを参考に風の強い場所をみると以下が挙げられます。
- 外洋に面した海岸沿い
- 吹きおろしがある山の麓
- 山の山頂など標高の高い場所
さらに、風力発電所を設置するには以下が必要となります。
- 連系するための電柱が近くにある
- 部材などの運搬が可能な道路
- 建設に必要な重機を置くスペースがある
また、風力発電は風車が回転する際にノイズ(騒音)が発生しますので、近隣に住宅がある場合、一定の距離を確保する必要があります。
では具体的に必要な広さとは?
上記の条件を考えますと、20kW未満の発電システムに必要な広さは300坪弱が必要になってきます。
遊休地などの有効活用に風力発電の設置を考える場合、こういった条件をクリアする必要があることを知っておくことが重要になります。
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