風力発電の仕組み
日本の再生可能エネルギー発電と聞かれると、多くの方が太陽光発電を挙げるのではないでしょうか?
ただ、太陽光発電は当初の固定価格が高値に設定されていたことから急激に普及が進み、それを受けて毎年4~5円ほど固定価格が下落しています。
このことから、投資目的としての太陽光発電の普及は落ち着いてくるとみられており、その次の対象として注目されているものに小型風力発電があります。
平成27年度の小型風力発電(20kW未満)の固定買取価格は55円と、太陽光発電 27円(10kW以上の全量買取)のおよそ2倍ほどとなっています。
ここでは、そんな風力発電の仕組みを見てみましょう。
風力発電とはどんな仕組み?
出典:「風力発電機の構造」電気事業連合会より
風力発電は、風の運動エネルギーを風車によって回転力に変換し、発電機を回すことで発電します。
太陽光と同じく、再生可能エネルギーを利用し発電するため、CO2などを排出しないクリーンな電力として日本のみならず世界で注目されている発電方法の一つです。
ただ、太陽光発電が曇りや雨などによって発電量が左右されるように、風力発電も風が吹いていない時は発電をおこなえないなど、環境により左右される発電方法といえます。
では、日本ではどういった風が吹いているのでしょうか?
日本の国土は70%が山岳丘陵地であり、その複雑な地形にはそれぞれ特別な風が吹いています。コレを「局地風」と呼び、日本海側に吹く風を「だし」、太平洋側の内陸の風を「おろし」とよびます。
皆さんも聞き覚えのある「六甲おろし」も、六甲山地から大阪湾(太平洋側)に向かって吹き下りる「おろし」の一種です。
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)には、太陽光発電の一つの指標となる日射量を表した「日射量データベース」がありますが、風力にも「局所風況マップ」があり、各地域の年間平均風速、風配図( 風の吹いてきた方向と割合を示したもの)、風車情報などを確認することが可能です。
また、日本風力発電協会による調査では、
- 陸上:25GW(25,000MW)
- 洋上:56GW(56,000MW)
合計81GWと莫大な量の風力発電の潜在能力があることが分かりました。
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