分譲土地付き小型風力発電で低周波音の影響はありますか?
大型風力で騒音や低周波音についてはよく話題になると思いますが、日本風力発電協会によると、風力発電の低周波音での人体への影響は科学的な知見はありません。
低周波音とは
そもそも、低周波音とはなにか?について説明します。音は空気が振動することによって鼓膜に伝わって、私たちは音を感じます。この振動が1秒間に振動する回数を周波数といいます。音の大きさはdbですが、音の高さは単位はヘルツ(Hz)で表します。そして、低周波音とは音の中でも低い音のことを指し、1Hz~100Hzの音の事をいいます。
下記の図を見ると、バス・トラックのエンジン音等に匹敵しています。風力発電に限らず、実は私たちの身の回りで発生していることがわかります。
画像引用:環境省 「よくわかる低周波音」
低周波音の影響は大きく2種類あり、1つは不快感や圧迫感を感じる人体への影響、もう1つは窓の揺れ、がたつき等の物体への影響です。
人が低周波音を感じる数値をわかりやすく例えると、10Hzで100db、20Hzでは95db以上であると眠りが浅い時は目が覚めます。要するに、周波数が低いほど、かなり大きな音でないと感じません。
小型風力発電の稼働時の音については、日本海事協会が出しています。風車の風を受ける羽の中心のローター軸の高さからで25m離れたときの音の大きさは、風速8m/で平均50db前後です。
風速8m/sというと気象庁のビューフュート風力階級表では、「小枝が折れて風に向かって歩けない」ほどの風の強さですので、普段からそのような風が吹くことは珍しいといえます。NEDOの風況マップをみても30mの高さで洋上ではないと吹かない風です。
つまり、小型風力発電の音は基準よりもう少し下がると予測できます。先ほども述べたように、人が低周波音を感じるには、20Hzで95db以上の音の大きさがないと感じません。それに比べると小型風力発電は最大音が50db以下であるので、人が低周波を感じることは少ないかと思います。
NEDO 局所風況マップ
人によって低周波音の聞こえ方は個人差があるので、断言はできませんが、小型風力の低周波音で室内で睡眠障害を受ける等、人体への影響は心配ないのではないかと思います。ただ住宅近くに立てる場合は近隣の住民に理解を得ておくことが必要です。
小型風力発電設置での反対運動が実際に起きています。詳しくはこちら↓
小型風力発電反対!設置の際には住民への理解が必要
参考:よくわかる低周波音
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