土地付き分譲小型風力発電の選び方
■分譲小型風力発電の選び方
風力発電機は最もオーソドックスなプロペラ風車の他、垂直軸型のブレードを持つジャイロミル型・ダリウス型などがあります。
一般財団法人新エネルギー財団「風車あれこれ」より
ただ、系統連系し売電事業をおこなうためには認証を取得した風車を使用する必要があり、取得済みの風車では以下の種類のものがあります。
NK認証取得済み風車 | |||||
---|---|---|---|---|---|
プロペラ型 | ダリウス型 | ||||
メーカー | 型番 | 基準出力 | メーカー | 型番 | 基準出力 |
Gaia-Wind | GW133 | 11kW | HI-VAWT | DS3000 | 1.8kW |
C&F Green Energy | CF20 | 19.5kW | |||
XZERES | RW3K-JA-01 | 1.8kW | |||
Bergey Wind Power | EXCEL10kW | 8,9kW | |||
ニッコー | NWG-1K | 0.91kW | |||
Sonkyo Energy | WIND SPOT 3.5kw | 3.2kW | |||
Ennera | WINDERA S | 3.1kW | |||
ゼファー | AirdolphinGTO/Z-1000-250 | 0.59kW | |||
リアムウィンド | RW3K-JA-01 | 1.6kW | |||
WinPower | GHRE 19.8J | 19.8kW | |||
備考 | 備考 | ||||
最もオーソドックスなタイプの風車。 |
ダリウス型は垂直軸風車のため、方位の制御が不要。 |
また、これらの小形風力発電機は各メーカー毎に出力が変わるため、どのメーカーを選ぶかで発電量にも差が出てきます。
太陽光発電の場合ですとシステム全体の容量はパネルの枚数で調節できますが、小型風力発電の場合は設置する風車の台数で調節することになります。
具体的には風車1基の設置で20kW近くまで発電するタイプ、またはもっと小形な3.2kWの風車を6基設置し、合計で19.2kWなどにする方法です。
どちらにもそれぞれのメリット・デメリットがあるので見てみましょう。
1基の風力発電機を設置する場合
メリット
- 工事の手間がかからず、その分のコストを削減することが出来る。
風車を立てるには当然支柱を建てる必要がありますが、支柱を建てる場所は基礎の工事をしっかりしていないと台風による暴風時に最悪倒壊の恐れがあります。1基の場合だとこの基礎工事が支柱1本分で済むためコストが安くなる。 - 3.2kWなどの風車に比べ本体が大きくなるため、風車の位置が高くなり受ける風力が強くなる。
風は地面からの位置が高ければ高いほど強くなるため、3.2kW風車などのさらに小型風車よりも強い風を受けることができ、発電量がトータルで大きくなると考えられる。 - 1基のみの設置により、風車同士の干渉を受けない。
複数の風車を設置する場合、隣り合った風車によって風の流れが変化したり影響を受けるため発電量に悪影響が出る恐れがありますが、1基設置の場合はその心配がない。
デメリット
- 一基設置のためリスク分散ができない。
1サイトに1基しか建てないため、雷や台風や暴風などの外的要因、または発電機の不良などで発電が止まるなどのトラブルが起こった場合発電が一気にゼロになる。 - 受風面積が大きくなるため風車、基礎工事に強度が必要になる。
複数基の風力発電機を設置する場合
メリット
- 複数基設置するためリスクヘッジになる。
1基にトラブルが起こったとしても、他の4基で発電を継続できるためリスクを分散することができる。(パワコントラブルは除く) - 小型風力の中でも更に小型になるため、1基あたりのメンテナンスが容易である。
- ブレードが小さい為、騒音レベルをかなり低減することができる。
デメリット
- 複数基設置するためには、その数の支柱を建てなければならないため基礎工事が増えコストが上がる。
- 複数風車を設置するため、風車間で風の影響を受けやすくなり、発電量に悪影響がでる可能性がある。
この様にどちらを選ぶにしても一長一短あります。また、それぞれ販売価格や必要な土地の広さにも反映してきますので、購入の際はそれぞれの特徴などを参考にするようにしましょう。
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