風力発電の適地選定、ドローン活用によりコスト削減 実証始まる
日本経済新聞
前回「小型風力発電投資後押しなるか?低層で高精度の気象データを測るドローン誕生」でも述べたように風力発電の適地選定にドローンの活用が注目されています。
実証実験方法については、産業技術総合研究所が福島県郡山市に置いた「福島再生可能エネルギー研究所」の風力エネルギーチームが主導します。風車の直系が33メートル、回転軸までの高さが41.5メートルの設備がある郡山研究周辺で開始し、ドローンを活用した手法と従来方式を比較。
一番はコスト削減が可能
風力発電を設置する際には、棒状の鉄塔を設置し風況を調査していました。 高さ数十メートルの鉄塔を建てるのに陸上だと2千万~3千万、洋上だと1億円もかかります。数百万のドローンを活用することによって人件費、設置費、材料費等のコストを大幅に削減することが可能になります。他にも、事前調査用の鉄塔を設置しにくい山奥や水上、市街地での調査がしやすくなるというメリットもあります。
現在、大型風車の保守・点検は人力でおこなっています。命綱を使い実際に風車に上り目視、ハンマーの打音による異常検診をおこなうといった安全面で不安のあるものになっています。 こういったリスクも軽減出来る可能性もあり、産業技術総合研究所は検査機器を載せた小型ロボットをドローンで風車に運ぶことも将来は可能になるとみて技術開発を急いでいます。
ドローンの活用は風力発電のみならず太陽光発電、特に大型のメガソーラーの洗浄・点検のコスト削減にも繋がることから導入の期待が高まっています。 今後、ドローンによる調査・点検が普及することになれば導入コストが下がることが予想され、ランニングコストを抑えることで初期投資回収期間の短縮化、収益性の増加に繋がることからも期待が膨らんでいます。
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