小型風力発電の風車は風が吹けば吹くほど、どこまでも発電しますか?
風車にはカットイン風速というものがあり、この風速を超えない場合風車は回転しません。
製品によってちがいがありますが、多くの風車メーカーがカットイン風速を2~3m/sとしています。
では逆に、風力が強ければ強いほど回転が増すのかといいますとそれも違います。
台風や強い風が吹くときは安全のために自動的に止まるように設計されており、この時の風速をカットアウト風速とよび、おおむね25m/s程度に設定されています。
このことから、風車は風速2~25m/sの範囲内では常に回転しているといえます。
ただもう一点、風力発電には定格風速というものがあり、これを超えたものに関しては発電出力は一定に保たれます。
この定格風速も各メーカーによって異なってきますが9~12m/s程度に設定されており、この定格風速あたりで発電量は最大になります。
つまり、定格風速を超えたものに関しては発電量は上昇せず一定に保たれることになります。
日本小形風力発電協会の「小形風車導入手引書」内の資料を参考にみてみます。
例)
カットイン風速:2m/s
定格風速:12m/s
カットアウト風速:15m/s
定格出力:2000W(2kW)
風速2m/s~ | 風速12m/s~風速15m/s | 風速15m/s以上 |
---|---|---|
カットイン風速 | 定格風速 | カットアウト風速 |
風車が回り発電を開始、定格風速までは発電量が上昇 | 定格風速を超えた風速では出力2000Wで定格出力に | 風速が限界値を超えたので発電停止 |
(日本小形風力発電協会「小形風車導入手引書」より)
各風車のパンフレットに各データーが記載されている場合がありますので、比較・検討する際は確認しましょう。
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