メンテナンスレポート① -可哀そうなカエル-
株式会社エネテクが行っている太陽光発電所メンテナンスサービス「ソラパト」点検で、実際の発電所で見つけた不具合事例をご紹介いたします。
先日、東北地方の発電所(低圧発電所8区画)の点検に行ったところ、発電所全部のパワコンが停止しておりました。 上の写真に原因があるのですが、どこかおわかりでしょうか?
答えは、メーターBOXの中に入り込んでしまったカエルが感電死して、短絡してしまったことが原因のようでした。 発電所には春から秋にかけては、なぜか多くのカエルが集まってくる傾向があります。太陽光パネルが水のように見えて、池があるように見えるからでしょうか?
今回カエルが入り込んでしまった原因は、以下の写真にある下の穴がパテ埋めされていなかったことによります。
ある意味人為的なミスですので、死んでしまったカエルちゃんも可哀そうです。
実は同じような動物・昆虫によるパワコン停止は非常に多く、原因はパテ埋めしていなかったか、してあっても取れて落ちてしまったことによるものがほとんどです。
パワコン・接続箱などの中に入っていた例は、ネズミ・スズメ・トカゲ・ヤモリ・ヘビ・アリ・ムカデ…など、思い出すだけでも色々な種類がいます。中で出られなくなって死んでいる例が多いのですが、場合によっては、今回のように発電設備に悪影響が出てしまうケースも多発しています。
太陽光発電設備が発電しているかどうかだけの確認しかされていないオーナー様も多いと思いますが、定期的なメンテナンスを行うことにより、未然に事故を防げるケースも多いことはぜひ知って頂きたいです。
こちらの発電所は近くに田んぼがあり、上の写真のように、ケーブルの上にも数百匹ものカエルが佇んでおりましたので、また同じようなことが起こらないことを祈るばかりです。 (現在は当該設備のパテ埋めはメンテナンス時に施工しております)
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