【ユーザーインタビュー Vol.3 】埼玉県 G.U様:発電所を持つということは事業者になるということ
今回は不動産や太陽光と複数の案件をお持ちの投資家様へお話を伺いました。お仕事柄、投資商材に関わる機会が多いようで、私も知らないお話が多く、大変勉強になりました。また、ご自身の投資案件の運用方法についてもお話しいただきました。さらには完成間近でびっくりするようなトラブルが起きたそうで、今回は盛りだくさんの内容となっております。
初めは太陽光発電投資を提案する側だった?
太陽光発電投資を始めようと思ったきっかけは何ですか。
仕事で取引をしているお客さんが太陽光に興味を持たれて、その融資業務に携わったのがきっかけですね。
なるほど、元々はお客さんの融資付けのご案内をされていたんですね。
融資審査をするにあたって、こちらも太陽光発電投資のことを知っていなきゃいけませんからね。あとは販売店から案件を紹介してもらって、弊社なら融資付けられますよ、というような形でお客さんに情報提供もしていたのでそこで売電単価とか経済産業省のこととか、次第に知識は付いていきました。実際に発電所設置予定の現地を案内してもらったり、施工途中も見に行きましたね。銀行さんだと完成した後も、モニタリングといって、本当に発電しているのかどうか、ちゃんと見ているというお話も聞いたことがあります。
発電開始後も確認しているのは知りませんでした。
1年に一度、実行済みの案件を見に行ったりですとか、どのくらい売電してますかって入金を確認したりとか。それを見ている中で、これはもう間違いない事業だなって思っていたんですよ。
それだけ細かい数字まで見ていると、太陽光発電投資の安定性はより感じやすいと思います。
当時は36円とか時代だったので、1基3,000万以上はかかっていましたけど、どんどんそれが落ち着いてきて、最近では2,000万あればなんとかなる時代になったということと、仕事上、もともと知識があったので、今回やってみようってことになりました。
1基目の発電所:コンクリート架台のため地面からの腐食を回避すること出来る。
現在は何基ご所有されているんですか?
合計2基ですね。一つが8月に連系して、もう一つが10月末に連系予定です。
その2件を購入した決め手はなんだったのでしょうか。
30年くらいは動かしたかったんで、土地売買の案件だったということ。それと近場である、そして平地であることですね。一番は場所で選んでいて、遠くを買ってほったらかしっていうのは嫌だったので関東エリアで探していて、いずれも車で1時間以内で行ける範囲の場所を優先的に見てました。近場というのも、自分で地道に草刈りとかやろうと思ってたので。
ご自身で草刈りというと、メンテナンスの契約は特にされてないんですか?
はい、してません。草刈りとかは自分でやって、年次の点検は施工店さんに個別で頼もうと思ってます。
購入時の手続きと、購入後の運用状況
検討し始めてから実際購入するまでどのくらいの期間かかりましたか。
2ヶ月くらいだと思います。
もともと知識を持たれてたとは思いますが、早い方だと思います。
まぁ単価がどんどん落ちていくのはわかってたんで、早めに検討しておくに越したことはないなと思いまして。
購入された発電所はFIT単価はいくらのものですか?
1基目は18円で、2基目が14円です。もちろんもっと高いFIT単価の案件もありますけど、例えば27円の案件とかは販売価格が高いので。逆にFIT単価が下がったことで、コンパクトになりサラリーマンでも手が出せるような価格になったなぁと思いますね。
FIT単価が高ければ手残りも多くなりますが、手出しも増えますのでご予算と相談ですね。
そうなんですよね。なので私は4,000万のを1基持つより、2,000万のを2基持った方がリスクも分散されるだろうと思いまして。
2基目発電所の全景:FIT単価14円の過積載モデル
今年の夏は特に暑かったので稼働し始めた発電所の発電状況は順調でしょうか。パワコンが熱で止まったりというようなトラブルはありませんでしたか?
特になかったですね。なので8月はとても嬉しかったです。毎日が楽しみでしたね。
カンカン照りでしたから、シミュレーションからも上振れしましたか?
15%くらい上振れしましたね 笑。
契約回りも流れがわかっていると思いますので、手続きも特に不便なくできましたか?
そうでしたね。土地の登記も全部自分でやりました。なるべく余計なところにお金をかけずにやりたかったので。
もちろん販売店に任せるのが簡単ですし、手続きの方法もよくわからない方が多いかと思いますが、費用をかけないようにする動きもとても大事だと思います。
そうですよね。ただ自分は太陽光発電投資を始めてからお金に関してかなりシビアになりました。サラリーマンとして稼いでいる給与は結構いい加減に使ってましたけど、一応、事業家になった訳ですしそういうところは結構変わりましたね。自分でやれるところは自分でやろうというか、司法書士手数料とかもケチるようになりました。
これまで何か他で投資はやられてましたか?
株式と投資信託と不動産くらいですかね。そのなかでも太陽光は特に安定していると思います。
他の投資案件と比べて、太陽光発電投資はリスクが低く堅い投資商品ですよね。
同感です。コロナで痛感しましたね。あと太陽光発電投資のいいところは、自分のサラリーマンとしての信用をフルに活用して、いわば他人資本で投資ができるところですね。お金を借りて投資ができるのは不動産か太陽光しかないので、例えば、200万で株式で運用してもたかが知れてますけど、200万を頭金にして、1,800万借りて2,000万の太陽光をやった方が元手が膨れますよね。他の力を借りて出来る投資ということで、投資の効率はかなり高いと思います。
2基目発電所の設置状況:Qセルズ社製パネル使用の74.4kW発電所
今後はどんどん増やしていくお考えですか。
いや、消費税還付もあるので、来年また1基やると、免税事業者に戻るのが1年遅れてしまいますし、とりあえず打ち止めです。私の計画の中では太陽光2つと、不動産を2つやりたいんですよ。
そのほかの税制措置は受けてますか?
先端設備導入計画等の償却資産税の減税措置も利用しています。むしろそういった措置が受けられるところしか物件は見てなかったですね。税理士さんに説明してもらいながら、先端設備導入計画が使える市町村を聞いてメガ発さんで探してました。
ご利用ありがとうございます。元々ある程度の知識はあったと思いますが、欲しい案件の条件は固めたうえで決め打ちで探されていたんですね。
そうですね、ずっとそういう視点で見ていました。まず市町村で減税が受けられないなら切って、そしてなおかつ近いところ、さらに平野で…、その中で条件に合う物件が出てきたらもう即断するしかなかったですね。
即断で動かないと、いい物件もすぐ売れてしまうと思います。
しかもコロナで投資家も不動産や太陽光に目を向けていますからね。
購入してみて思った太陽光業界への要望と最近恐れていること
販売店の対応はいかがでしたか?
対応については、特に悪かったとかはないですね。ですけど、不満が残るとするならば、太陽光って2,000万くらいお金がかかるにもかかわらず仕様というか業界的にお任せの部分が多いなって思いますね。
具体的にはどういったところにそう感じましたか?
例えばフェンス一つとっても、白がいいですか?黒がいいですか?って聞いてくれてもいいと思うんですよね。住宅だったら仕様を細かく選べるじゃないですか。なので、「最低限ならこの値段です。もうちょっと丈夫なフェンスもこの値段でご紹介できます。」とかいろいろ提案してくれてもいいと思いまして。
仰る通りですね。つけますか?くらいは聞かれるかもしれませんが、じゃあその中でも3段階くらいあって、のようにお客様が選べるようなご提案をしているところは少ないかもしれません。
金額的には住宅と同じくらいお金払いますし、設置してから20年間運用するわけですから、こちらの要望をもっと引き出して欲しかったなと思いましたね。
2基目発電所の周囲:夏の時期は雑草の成長も早く短期間で周囲を覆う
連系引渡しは滞りなく行きましたか?
ちょうど緊急事態宣言の時期だったので、工事が3ヵ月くらい遅れましたね。7月は雨続きで発電量が結構厳しかったみたいなんで、結果的に遅れてよかったかなと思ってます。ただ天候よりも最近は雑草に怯えてます 笑。草刈り後に引き渡してもらったんですが、2週間後にはもう雑草だらけで、もともと畑だったので肥沃な土地だったんでしょうけど、雑草は恐怖でしかないですね。
特に夏は成長が早いので、気づいたら雑草だらけ、なんてお話も聞いたことがあります。もともと畑ということは周りも畑が多いので除草剤も不用意に使えない状況でしょうか。
隣も畑ですね。ホントは塩を巻いてしまいたいくらいです 笑。防草シートも考えたんですが、どうしてもコスト的に合わなかったのと、20年間もシートが持つわけではないので、当分は草刈りをしていこうと思っています。下手に除草剤を使って近隣の方とトラブルになってもいけませんからね。
発電事業者と近隣の方のトラブルが起きるケースも珍しいことではないので、気を付けるべきところの一つだと思います。
実は早速トラブル…というか、ちょっとしたいざこざがありまして。もう一方の発電所の隣に林がありまして、その土地も私が購入して、伐採後に発電所を建てたんです。事前に住民説明会も行って、お隣さんも大きな木の落ち葉のせいで、雨樋(あまどい)が詰まったりしていたので、切ってもらえるのが嬉しいっていうお話を聞いた上で契約まで行ったんですが…
8月の猛暑もあってなのか、パネルから太陽光が反射してそれで家に熱が入ってきてるんじゃないかなんて言われちゃいまして。せっかく木を伐採したのに、パネルと家の間に木を何本か植えて欲しいって要望を出されてしまったんです。木を切ることは歓迎されるものだとばっかり思ってたんですが、直前になって話がこじれてきてしまって、そちらはまだ協議中ですね。
住宅が近い案件だと近隣の方との関係性がいかに大切なのかがわかります。
ホントに大事だと思います。別の案件では手土産を持ってあいさつ回りも行って、ご近所の方に草刈りの仕方を教わったりしてますね。
とてもいいことだと思います。20年運用するにあたって、パネル・パワコンなどの設備面もそうですが、近隣の人も含め発電所の周りの状況も把握しておく必要があるでしょう。
仰る通りだと思います。株式だったら自分だけでいいけど、太陽光発電は看板を掲げるので責任も生じますよね、なのでいい加減な気持ちではできないなって思いました。
おススメの運用方法
今回2基目が運用開始ということで、来年の夏も楽しみですね。
そうですね。ただ収入のほとんどはマンションのローン返済に充てるつもりなんですけどね 笑。
元々太陽光と不動産の両方持ちする計画で進められていましたが、なぜ太陽光と不動産という組み合わせなのでしょうか。
都会にある不動産と地方に設置する太陽光ということで投資リスクの分散にもなりますし、あとは都会の不動産はなかなか収入が厳しいところが多いので、その分を太陽光でカバーするような感じですかね。でもこれ結構おススメなんですよ。
2基目発電所の全景:平地、周囲は畑の為、影は一切なし
金融関係の方に言われると説得力があります 笑。
不動産は出口戦略がとれるので最後売れますが、保有している間はマイナスなことが多いんです。都心のマンションとかも利回りもかなり低かったりしますし。それを単独で持っているだけだと、売るまで辛いですよね。逆に太陽光は出口戦略が難しい反面、保有期間中が結構プラスに回るので、それを二つ持つことで太陽光の収入をマンションの方へどんどん繰り上げ返済していって、20年後には完全に繰り上げ返済したローンの無い不動産が残ると。で、家賃が月に15万くらい不労所得として入ってくるみたいな 笑。
なるほど、不動産投資をやっていてそこから太陽光投資に参入したお客様も多いと思いますが、最初から両方持ちを見据えて動いている人はかなり少ないと思います。
投資の分散も出来ますし、私的にはおススメです。
これから太陽光発電投資をするにあたっての注意点
それでは最後になりますが、購入前に気を付けておいた方がいいポイントを教えてください。
シミュレーションの数値はある程度、自分で計算できるようになっておいた方がいいと思いますね。ネットでもNEDOの日射量データベースがありますし、計算式自体はそんなに難しいものではないので発電量ですとか、どういう根拠でその数値になってるのかっていうのを確認できるだけの知識はあった方がいいと思いますね。どの分野にも言えることだと思うんですが、ある程度の勉強というか自分の知識付けをしていないと、後々になって損をするのは自分なので。
その通りだと思います。物件の検索サイト以外ではそういうった知識をどういうところで勉強されているんですか?
セミリタイヤした人たちがやっているような太陽光のブログだったり、YouTubeはよく見ていますね。案件の会計処理だとか、そういったところも情報発信していたりするので、見ながら日々研究しています。
ありがとうございます。今はあらゆる媒体から情報を手に入れられるので、そういった手段をフル活用して自分の知識付けをしていくのは大切ですよね。
あとは発電所を所有するにあたって、設置する看板にも責任者として名前が載りますからね、それぞれが「これは自分が運営している発電所なんだ」というような事業者意識を持ったうえで、周りの人たちとの良好な関係を築いていくことが大事だと思いますね。
インタビューを終えて
発電所を購入したはいいものの、最近は全くのほったらかし状態…なんてお客様も多いのではないでしょうか。雑草が近隣の方の敷地まで伸びてしまっている発電所ももしかしたらあるかもしれません。雑草の成長力はすさまじく、敷地外まで広がるどころかパネルを覆い発電量も落ちてしまいます。近隣の方とのトラブルを未然に防ぐという意味でも、今一度、ご所有の発電所がどんな状況になっているのか確認してみるのもいいかもしれませんね。
こちらの記事をお読みになっているお客様は、太陽光発電投資にご興味のある方が多いと思います。すでに発電所を持っている方も、これからの方も、不動産案件との両方持ちして、売電収入を不動産のローン返済に充て、早期にローン完済した不動産を手に入れるような動きもご検討してみてはいかがでしょうか。
早速物件を探してみよう!
太陽光発電の物件一覧はコチラ!
現在販売中の土地付き太陽光発電投資物件を探す条件別に物件を探したい方はコチラ!
土地付き分譲太陽光発電の投資物件を探すインタビュアー
メガ発事務局 太陽光アドバイススタッフ
小野
お客様のご要望を上回る一歩先のご提案を目指し、日々業務に励んでおります。掲載物件の管理、各提携業者様とのやり取り、セミナーの企画管理と幅広くメガ発の運営に携わっており お客様へのご対応の際には、運営で得た経験をフルに活用し、お客様の声に寄り添ったご対応を心がけております!