太陽光発電所のリパワリングに関する『よくある質問』をヒラソル・エナジーさんにご回答いただきました。
リパワリングってなんなの?
太陽光発電所を10年前後運営していると、検討しなければならないのが『パワコン交換』
ただ、パワコン交換には費用もかかります。どうせ変えるなら発電量が上がったほうがよくない?ということでリパワリングを検討される方が増加中ですが、リパワリングってなんなの?という方も多くいらっしゃるかと思います。
そういった方々のために今回は、リパワリングに詳しいヒラソル・エナジーさんにご協力いただき、リパワリングに関するよくある質問集を作成しました。
・リパワリングを検討中
・パワコン交換を検討中
・発電所を保有して5~10年経過している方
・単純にリパワリングに興味のある方
こういった方はぜひ最後までご覧ください。
それでは、リパワリングに関するよくある質問集です!
Q1:リパワリングとは具体的に何をするんですか?
A1:新型へのパワコン交換に加えて、直流側のストリング設計を行うことにより発電量アップをご提供します(ストリング設計は現地の状況により実施しない場合もございます)。
Q2:稼働してから10年経っていませんが交換は必要でしょうか?
A2:リパワリングで発電量をアップさせた場合、FIT残存年数が長いほど発電量アップ分の利益を享受できます。また壊れる前に国内サポートが手厚く、信頼性の高いパワコンに交換することで故障時の売電損失を防止・最小化することができます。製品保証も15年ですので、FIT期間中の保証にも対応しております。
Q3:単相、三相どちらのパワコン(PCS)でも対応可能ですか?
A3:単相、三相どちらのパワコンでも対応可能です。
Q4:パワコンは何を使うのでしょうか?
A4:単相、三相で型番は異なりますが、ファーウェイ社製のパワコンを使用致します。
Q5:EPC/管理会社への確認は必要ですか?
A5:ほとんどのケースで確認不要です。もし気になるようでしたら弊社にて確認致しますので管理会社名をお知らせください。
Q6:パワコン交換によって管理会社でメンテナンスが出来なくなることはありますか?
A6:今まで弊社の実績の中ではありません。既にファーウェイ製品は世界市場・日本市場でもトップシェアとなっており、管理業者としても通常は取り扱える製品のためです。
Q7:系統組み換えによってどのくらい発電量が上がりますか?
A7:これまでの経験から3割程度は発電量が上がると試算しております。ただしパワコン交換と系統組み換えによって発電量を上げる為、個別要因で切り分けることは困難で、影の具合など発電所条件によって前後いたします。
Q8:監視システムはどう変わりますか?
A8:ファーウェイ社ではフュージョンソーラーという遠隔監視アプリを無償で提供しているため、従来の監視装置は不要となります。また、通信費は別となります。弊社にてSIMカードを準備する場合、税抜年額12,000円となります。お客様でSIMカードをご準備いただくことも可能です。
Q9:オプティマイザーも検討しているのですが。
A9:費用対効果が下がるため、弊社では採用しておりません。理由のひとつは、影の分析をするための現地調査費用・設計費用が膨むこと、もうひとつは取付機器が増えて故障の可能性が上がる懸念があるためです。ファーウェイ製パワコンのMPPTは高性能かつ複数入力できるため、影対策としてある程度補完できると考えています。
Q10:絶縁トランスは必要ですか?
A10:発電所によって異なるため、単線結線図をご共有いただき確認いたします。単線結線図が無い場合は現地調査を実施する必要がございます。
Q11:現地調査では何をしますか?
A11:パワコン、太陽光パネル、AC集電盤の型番・配置、配線ルート、影の影響、電力会社への申請時に必要な事項等を確認します。電気的検査も実施しますので、今まで気づかなかった内部故障が見つかるケースもあります。
Q12:経産省への届け出は必要ですか?
A12:必要ありません。直流・交流ともに出力変更がないことと、経産省の届け出の中で、パワコンの製品登録は行っていないため、申請は電力会社宛のみとなります。
リパワリングについて
今後もお客様からの質問いただき次第、随時よくある質問をアップデートしてまいります。