固定価格買取制度が終了した後はどうなりますか?
結論からいいますと、固定価格買取制度の買取期間である20年が経過した後も売電は継続できます。
買取は20年後も継続
①各電力会社では、固定買取終了後も買取は行う。
経済産業省の見解
Q. 買取期間が終了したあと売電を続ける場合の買取条件はどうなりますか?
A. 法に基づく価格の規制が終了しますので、買取期間の終了後又は終了が近づいた時点で発電事業者と電気事業者との合意により買取価格(売電価格)を決めていただくことになります。
※参照:経済産業省資源エネルギー庁 よくある質問
固定価格買取制度はそもそも再エネ電源の導入促進のために制定されており、再エネの電源比率を上げることが目的ともいえます。そのため買取期間終了後も問題がなければ発電を続けることを前提としています。
②電力小売り全面自由化により、各企業が電力の買取販売を考えている。
※参照:経済産業省資源エネルギー庁 電力の仕組み
上図のように2016年4月から電力小売り全面自由化がはじまり、事業者が自由に消費者へ電力を売ることができるようになりました。 これによって買い手側は供給会社や料金メニューの選択はもちろんのこと、間接的に電源の種類まで選ぶことが可能になりました。
そんな中、太陽光システムの固定買取制度が終了した後も太陽光による電力の買取を考えている企業は少なからずおり、また、システム自体の買い取りを考える企業もいるようです。
2019年10月には先行して10kWの余剰買取の太陽光発電の買取期間が終了します。現在2019年の5月ですが、既に地域の大手電力会社でも買取継続と買取価格を発表されており、また一部の新電力でもクリーン電力の電源確保のため、買取期間終了後の太陽光発電の電気を買い取ると表明しています。
まとめ
太陽光発電は長寿命でランニングコストのかからない、さらに資源となる太陽はなくならないという利点から、たとえ固定買取制度は終了しても、その価値は十分にあると考えられているようです。
購入の際に、20年後にすっぱりとやめることだけを考えるのではなく、その後の運用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。