30代のお金に関する悩みと解決策としての太陽光発電投資
目次
一般的に30代といえば、仕事面において管理職へ出世したり経験も蓄積したりと、キャリアアップに差し掛かる時期でもあります。生活面では結婚や住宅購入、マイカー購入やお子さんが増えるなどライフイベントについて考える方も増えるのではないでしょうか。
ライフイベントは喜ばしいことである一方、お金が掛かるため今の生活を見直す必要も出てきます。場合によっては収入に対して支出が上回る計算になり、資産をどのように増やせばいいのか悩むところです。
しかし賃金はすぐ上がるものではないため、現在の収入では解決策が見つからないケースもあるでしょう。
そこでライフプランの見直しと共に、資産運用の考え方や解決策についてご紹介していきます。
男女別にみる30代が抱えるさまざまな悩み・ストレス
ここではまず、内閣府男女共同参画局の調査内容をもとに30代がどのような悩みやストレスを抱えてるのかをみてみます。
性・年代 | 対人関係 | 家族・将来の生活 | 子育て・介護 |
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男性 30代 |
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- |
女性 30代 |
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性・年代 | 仕事・活動 | 健康 | 金銭 |
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男性 30代 |
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借金 |
女性 30代 |
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(引用:内閣府男女共同参画局「地域における相談ニーズに関する調査」)
この様に回答の多くは、仕事・家族に起因するものが殆どを占め、それは収入とライフプランに直結します。
30代が抱えるお金の悩みとライフプランの見直し方
まずは30代の方が抱えるお金の悩みを、年収や支出などから検証、解説していきます。平均年収を参考にしつつ、将来に残しておくべき貯金額など考えておきましょう。
30代の平均年収と定年退職までに貯金すべき金額
30代の平均年収ですが、国税庁が公開しているデータによると平成30年度で、以下のような結果となっています。
(H30年の統計) | 男女合計 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
30歳~34歳 | 407万円 | 461万円 | 315万円 |
35歳~39歳 | 442万円 | 517万円 | 313万円 |
男性の場合は、54歳まで年収が上がっている傾向となっており、女性の場合は比較的横ばい傾向です。
(出典:国税庁HP 「民間給与実態統計調査結果調査結果」)
老後に必要なお金と年収のバランス
定年退職年齢は65歳であったり60歳であったりと多少の差はあるものの、今回は65歳として考えておきます。
そして夫婦2人暮らしと仮定しまして、老後の生活費は光熱費と食費で8~10万円、社会保障費で15,000円程度、通信費や交際費などを足すと、22万円~29万円程度は掛かる計算となります。
人によって生活費の平均は異なるものの、多くの専門家や実際の老後の生活などから考えた場合、上記の支出が掛かることが予想されます。
そして23万円×12ヶ月=276万円、60歳から90歳までと仮定すると276万円×30年=合計8280万円が老後の必要資金です。
厚生年金の支給額は18万円前後、国民年金は6万円前後で推移しているので、夫が厚生年金込み、妻は国民年金のみと考えると約30万円です。
一見すると不足分がないように感じますが、年金支給額は年々減少傾向です。
更に、消費税増税など税負担の増加や物価上昇を考慮した場合、上記の支給額では不足する可能性があるので貯金が必要になります。
しかし、貯金を行うにしても、ライフイベントや平均年収に満たない収入の場合、なかなか貯金まで手が回りません。
ライフイベントに掛かる費用
続いてライフイベントと、一般的な費用についてご紹介します。
- 結婚式:一般的に100万円台
- 住宅購入:物価や地域差はあるものの2000万円前後と仮定
- 子育て費:学費や被服費、医療費など含む。大学進学までで1,000万円~2000万円程度(私立の場合は更に金額が上がる)
どのライフイベントも大きな支出となるため、貯金は簡単な話ではありません。
そのため後述でご紹介する、給与収入に加えて資産を増やす方法を考えることが大切なのです。
その他趣味などの支出
ライフイベントではありませんが、人によって趣味などで定期的に費用が発生することもあるのではないでしょうか。
たとえばスマホの通信料金は、大手3キャリアの場合6000円~1万円掛かる場合もあり、ゲームアプリで課金すると更に毎月の料金が掛かります。
他にも新しい服を買ったりジムに通ったり、外食したりといったことで毎月数万円以上の支出が上乗せされるため、実際の合計支出は計算上の支出よりも多いでしょう。
ライフプランを考える時は、まず趣味など生活に直接必要のない項目から整理し、抑えられないか考えてから資産運用について検討することをおすすめします。。
30代から始める資産運用
老後の生活資金やライフイベントなど、様々な場面でまとまった資金が必要となります。
しかし、給与収入のみで対応できるかどうかは、各世帯によって異なるものの不足する可能性が高いです。また、生活費の各項目を節約したとしても、節約には限界があるため収入を増やす必要があります。
下図は経済産業省のアンケート結果ですが、グラフでは30代の48%が兼業・副業思考を持つ反面、独立志向は27%程度と、現在の仕事を変えることなく何かしら別の収入を得る方法を考えていると読み取れます。
(引用:経済産業省・産業人材政策室「働き手向けアンケート調査結果」)
そこで続いては30代からはじめる資産運用と、貯金額を増やす方法についてご紹介していきます。
貯金額を増やすための方法
まずは将来必要となる貯金額が分かったら、どのような方法で資産・貯金額を増やすか考えましょう。
以下に主な方法をご紹介します。
貯金額を増やす方法 | 特徴 |
---|---|
昇給を狙う | 時間が掛かる。昇給額は限定的 |
副業で収入源を増やす | 多種多様な方法があり、休日を割く必要がある |
投資を始める | 様々な商品がある。元本が必要 |
貯金額を増やす方法として、副業は手軽に始められて元手もいらない点が魅力的です。また、人によっては副業が本業を上回る収入になるケースもありますが、特定のスキルと労働時間が必要になるため本業に支障がでやすいのがネック。
昇給はリスクのない方法ではありますが、時間が掛かるだけでなく昇給額には限界もあります。
そこで資産運用を検討してみてください。資産運用とは、自身のお金を元手に株式や為替取引などを行い、資産を増やすことです。
資産運用には株式投資など様々な商品がある
資産運用には、以下のような商品があり非常に種類が多いのが特徴です。左が商品、右が収益の説明になります。
株式投資 | 株式の売買益や配当金 |
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外国為替証拠金取引(FX) | 差益や金利収入 |
投資信託 | ファンドからの分配金 |
リート | ファンドからの分配金 |
債券投資 | 売却益や金利収入 |
不動産投資 | 売却益や賃貸収入 |
金、銀、プラチナ | 売却益のみ |
太陽光発電投資 | 売電収入 |
更に先物取引やデリバティブ取引、仮想通貨投資などもあり多種多様です。
そして太陽光発電投資にも注目です。株式投資など金融商品とは異なる投資でして、次の項目にて詳しく解説していきます。
太陽光発電投資とはどういった投資なのか
30代からはじめる資産運用として、太陽光発電投資を検討してみるのもおすすめです。しかし、そもそも太陽光発電投資自体、一般的に知られているものではないためイメージしにくいのも事実です。
そこで太陽光発電投資が、どういった投資なのかご説明していきます。
太陽光発電投資とは
太陽光発電投資とは、広い土地に太陽光発電設備を設置、太陽光発電で得た電気を電力会社へ売って、利益を得る投資のことです。
売電収益は太陽光パネルの設置枚数と性能、そして天候と立地条件によって変わります。特に日射量と気温変化は、発電効率に大きな影響を与えます。
年間の収益は、以下のような計算で簡易的に求められます。
- 年間の売電量×売電単価=年間売電収入
- パネル1kwあたり1,100kWhとして計算
- 2019年の売電単価は14円/kWh(10kw以上の太陽光発電)
たとえば10kwの太陽光発電として考えた場合は、11,000kWh × 14円/kWh × 1.08(消費税) = 16.6万円程度の年間売電収入といった計算で、大まかに考えます。(現在の太陽光発電投資はパネル容量90kwや100kwなどの過積載物件が主流です)
屋根に設置するタイプと違い大きな発電能力を持った設備で運用するのが一般的ですので、売電収入もまとまった金額になります。
太陽光発電投資に掛かる費用
太陽光発電投資は住宅の屋根に取り付けるタイプの設備のことではなく、地面に架台と呼ばれる土台、その上に太陽光パネルを設置する野立て太陽光発電設備を指します。
そして野立て太陽光発電設備は、自宅以外の広い土地に設置するので別途土地代も必要です。そのため合計費用は、1,000万円台となることも多く、融資を受けて投資を行うのが基本です。
融資という点で不安に感じる方もいるかと思いますが、金融機関にもよりますが、およそ10~15年間で費用回収可能です。なぜなら固定買取価格制度※1のおかげで、20年間は単価が変わらず売電も必ずできるので、収支バランスがとりやすいからです。※2
また、太陽がある限り発電し続けることができるので、長期的な運用も可能です。そのため、老後の資産構築としても有効な手段になるでしょう。
※1.固定買取価格制度:国が定めた制度で、売電価格を定めていたり電力会社への買取義務を定めています。
※2.20年間は10kw以上の太陽光発電に適用(産業用太陽光発電)
融資に関して詳しくはこちら
太陽光発電投資は融資・ローンが通りやすい? 銀行・公庫・信販会社別に徹底解説
太陽光発電投資で資産運用を考えてみる
30代は様々なライフイベントを迎える時期のだけでなく、老後へ向けた資産構築も考えるタイミングでもあります。 しかし、いきなり貯金額を増やすことはできませんし、節約を行い給与収入から貯金額を捻出するにしても限界あるため、難しい話です。
そこで今回紹介した、太陽光発電投資はいかがでしょうか。
初期費用は掛かりますが融資でカバーできるだけでなく、固定買取価格制度のおかげで売電計画の見通しが立ち、返済完了まで10~15年前後で可能になります。
資産運用は株式投資や不動産投資だけでなく、太陽光発電投資もあるのでこの機会に検討してみてください。
プロフィール
ファイナンシャルプランナー
菊地 祥
2018年2月まで会社員として勤務、同年FP資格を取得、専業ライターとして活動を始める。自身も株式投資をはじめ様々な投資を行いFPとしての知見を活かし金融関係や社会保障、そして太陽光発電などを中心にウェブライティングを行う。