太陽光発電のリスク
- 著者名：
- Tomatosoup
- 公開日：
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少し気になる記事がありましたので紹介します。太陽光発電のリスクについてのアンケート結果を報じたもので（6割以上の方が投資メリットがリスクを上回ると回答！改正FIT法に関する投資家の本音が明らかに）、メリットがリスクを上回るとなっているところは良いのですが、リスクについての認識に違和感を覚えました。
この記事で取り上げられているリスクとは次のようなものです。ただし、突発的な自然災害を除くリスクです。
- パネルの交換費用
- パワーコンディショナーの交換代
- 定期点検代
- パワーコンディショナーの電気代
- パネルの清掃費用
私から見れば、上記の項目はいずれも最初から想定できる固定経費で、とてもリスクと思えません。アンケートではこれらに大きなリスクを感じる人が26%、ややリスクを感じる人が60%となっています。アンケートは太陽光発電の経験者に対して行われたものですが、FIT普及当初であまり太陽光のことを良く判っていなかった人が多かったのでしょうか。それにしても投資をするのなら、基本的な必要経費のことぐらい調べなかったのかと不思議に感じます。
私自身が太陽光発電のリスクと感じているものは“インフレ”ですね。これはFITで運営している場合の話になります。FITでは20年間も買取り価格が固定されている代わりに、その間にインフレがあっても買取り価格を見直してはもらえません。FITが導入されたころの物価はとても安定していて、むしろデフレと言えるぐらいの状況だったため、固定価格であることはメリットだったとさえ言えます
あのころ黒田総裁がインフレ率20%を目指していたのが気に入りませんでしたが、その思惑は外れ、これまで無事インフレ無しにきました。ところがどうも最近、物価が値上がり始めましたね。電気代も上がるとか（電気代が静かに値上がり…その影響は？）。インフレが心配です。
私も含めて当初のFIT利用者は、ほとんど投資を回収しているはずで、インフレがあっても儲けが圧縮されるだけですが、これからのFITはインフレがリスクになりそうです。これからの人は上記の固定経費は勿論、インフレまでも考慮して導入計画を立てることをお勧めします。
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