太陽光発電投資は、収入源分散効果によるリスクヘッジの一つ【投資家コアラ太郎】
目次
太陽光発電投資を始めるきっかけ
まず私は現在、2基の太陽光発電投資をしております。
1つ目は、10 Kwで32円の売電単価です。
パネルは、ネクストエナジー、パワコンはSMAというメーカーを使用しています。
2つ目は、約15 kW で28円の売電単価です。
パネルは、ネクストエナジー、パワコンはSMAというメーカーを使用しています。
私が1基目の太陽光発電投資を始めたきっかけは、私が25歳の時に不動産投資を始める決意をしたことが理由でした。
大学生の頃から様々なビジネス書、自己啓発書、投資本などを読んでいたので不動産投資はしたいとずっと考えていました。 しかし、いざ初めて不動産投資をするとなった場合、かなりの不安と恐怖がありました。 当時25歳の私は、何千万円のローンを組んで投資をすることに、当然ながら恐怖を感じていました。 しかし、目標である「40歳までにセミリタイア」を目指すにあたり、リスクをとって何か行動をしないといけないと考えていました。
では、不動産投資に対する恐怖と空室リスクを抑えて、低リスクで不動産投資を始めるにはどうしたらよいか? と考えたときに、太陽光発電と不動産投資を組み合わせることを思いつきました。
具体的には不動産物件の屋根の上に太陽光パネルを設置するというものです。
通常とは逆の発想からはじまった太陽光発電投資
太陽光発電と不動産投資を組み合わせることで、人生初の不動産投資における不安を抑えることができました。
ちょうどこの時期は、売電単価32円の終わる直前でしたので、私は猛スピードで屋根の上に10kW以上の太陽光設備が設置できそうな平屋の中古物件を探しました。
ここが、通常の不動産投資とは逆の発想だったと思います。
一般的には、不動産投資をするのであれば、立地や利回り等を条件に検索(スクリーニング)をし、気に入った物件に投資をするのが通常の順番だと思います。
私の場合は順番が逆で、屋根の上に太陽光が乗る物件かどうかを第一条件に物件を検索しました。
その結果、ちょうど10 kW の太陽光パネルが乗りそうな平屋の築3年の中古物件を見つけることができました。
ざっくりとした計算では、不動産と太陽光発電設備の両方をフルローンで組んでも、毎月の返済額の約7割を太陽光発電から得られる売電収入で賄えると計算できました。恐れている空室が、仮に続いたとしても、手出し金はわずか数万円で済むという計算に至りました。不動産投資での空室リスクという恐怖を軽減することに成功できそうだと思い、この物件で計画を進めるすることに決めました。
物件の内覧をする際に、太陽光業者を手配し内覧と合わせて屋根の上に登ってもらい、屋根の広さを測ってもらい、見積もりを急ぎで作って頂きました。条件的にも満足行ったので、最終的にこちらの戸建て平屋の中古物件と太陽光発電をセットにし、地元の銀行からフルローンを組むことに成功しました。
おそらく、融資をする銀行側にとってみても太陽光発電が備わった物件の方が、貸し倒れになる確率は減ると思うので融資は受けやすくなると考えます。 そう言う意味で投資物件だけでなく、ご自身が住む目的の住居用の屋根の上に、太陽光パネルを設置することも非常に有効だと考えます。
2棟目のマンション投資も太陽光発電を前提条件に
1基目の投資後はさらなる不動産投資を進めることで、セミリタイアを加速をさせたいと思いRC造りのワンルームマンションを建設することにしました。 こちらの物件は、土地から取得して新築のマンションを作ることにいたしました。
市場調査やターゲット層へのアンケート、内装デザイン、間取り、設備などを研究の上、コンセプトを作り上げました。
この物件への投資をする際にも1基目と同様に、太陽光発電設備をマンションの屋根の上に設置することを前提条件として投資を進めていきました。むしろ、太陽光発電無しでは2棟目の物件への投資は無かったと言っても過言ではないほど、私の中では太陽光発電投資への信頼度は高まっていました。
2棟目の物件は戸建に比べて金額も大きく、様々なハードルもありましたが無事完成させることができ、太陽光パネルも無事設置することができました。
ただし、太陽光設備業者ともトラブルもあり、売電単価32円時に申請を出したにも関わらず業者側のミスで、申請漏れが発覚し売電単価が28円になってしまいました。 このような予想外のトラブルやリスクもあるかもしれないと想定し、投資をすることをオススメします。
2基の太陽光発電投資に関しては、法律改正により出力制御が起きる可能性があるという条件での投資計画になってしまいました。 しかし、なんだかんだで2基目も現在までのところ順調に稼働しており、マンションの入居率も売電収入も満足できる安定した状況となっております。
太陽光発電の運用状況
1基目の太陽光発電設備(10 KW 、売電単価32円)の運用状況についてですが、好調な状況が7年間継続しています。 初めの頃は、空室が出てしまった場合の空室リスクを太陽光発電でカバーするのが目的で、空室時の手出し金を少なくするというのが本来の目的でした。
しかし、これまで7年間ほぼ空室の時期が無く、常に入居者様がいらっしゃる状態です。 そして太陽光の売電状況も毎年ほぼ一定した金額で売電されております。
1基目の太陽光発電装置金額は 453万円でした。
それに対し毎年の売電収入は約47万円。
表面利回りは10.38%で運用ができています。
経費は、毎月発電の為に使用する電気量程度で、月額400円程度です。年間換算で約5,000円ほどです。
借入金利はフルローンで、金利1.325% 、毎月平均の売電収入は約39,000円。
振り返ってみると、太陽光発電投資はチャレンジして良かったと思える投資でした。 ただし、太陽光発電投資は20年間という長期の投資なので安泰かと言われるとそうではありません。 まだ私は、太陽光発電投資を始めて7年しか経過していません。この先十数年間も順調で継続できるかどうかは、わからないところもあります。
2基目の太陽光発電投資(約15 kW 、売電単価28円)は、私が28歳の時にフルローンで設置しました。
取得価格は税込500万円で14.58 kW の太陽光発電です。
借入金利は1.575%、毎年売電収入が約54万円発生しており、 月平均に換算すると約45,000円の売電収入です。
こちらの経費も1基目同様に、毎月発電の為に使用する電気量程度で月額400円程度、年間換算で約5,000円です。
表面利回りは 10.85%
ただし、2基目の太陽光発電設備に関しては法改正の影響を受ける申請でしたので、出力制御に該当する設備となってしまいました。 そのため、追加で出力制御装置を30万円を購入する羽目になってしまい、そのうえ、常に電力会社と通信が取れるようにsimカードを挿入する必要が発生し、毎月通信料を500円程度も支払うことになってしまいました。
これらの追加費用は、非常に痛い出費と誤算でした。
出力抑制による思わぬリスクも
設置業者の契約当時の説明では、「一般家庭や10kW程度の発電設備に出力制御が発生することは、ほとんどないだろう。あったとしても大規模発電所から出力制御されるだろう。」と言っていました。最近になって「一般家庭や10kW程度の発電設備でも、電力会社による出力制御は頻繁に行われる可能性がある。」という説明が太陽光設置業者からあり正直驚いています。
このように、将来何が起こるかわからないリスクというのは、投資を行うにおいて常に起こり得るということは、認識しておいた方が良いかもしれません。
太陽光発電投資においては、信頼できる業者選びが大事なのは言うまでもありませんが、契約前に少しでも疑問がある箇所は徹底的に業者に質問し、解決しておくことがよいでしょう。
そして忘れてはならないのが、10kW以上の太陽光発電設備には「償却資産にかかる固定資産税」という税金が発生します。
償却資産にかかる固定資産税
これは、太陽光発電設備の評価額が150万円未満になるまで発生する税金なので、初年度は税金が高いですが評価額が毎年低下するにつれて、税金が安くなります。
私のように500万円程度の設備の場合、税金を払い続けて約10年ぐらい経つと評価額が150万円未満になるので、それ以降は「償却資産にかかる固定資産税」は発生しません。
私の例では、初年度が約65,000円で、それ以降毎年約1万円ずつ安くなっていき、評価額が150万円未満になるまでの約9年間に渡り、税金を払うイメージです。(具体的な税金の計算は、役場や税理士さんにご相談下さい。)
私の場合、「償却資産にかかる固定資産税」に関して役場の方に直接アドバイスを頂いた結果、お得な情報を教えてもらいました。「自然災害保証料やメンテナンス費用、電力申請費等は、設備の取得金額から除いて申告して良い」というアドバイスを受けました。
もしも、請求書や見積書に太陽光発電設備の金額がすべて合算された金額であれば、設置業者に項目別に明細を出してもらった見積書や請求書を依頼してください。それだけで、取得金額に含めなくて良い金額を除いて申告ができるので、税金を抑えることできます。
私の場合は、役場の方のアドバイスどおり申告した結果、約72万円もの取得価額を抑えることができたので、トータル約7万円ぐらいの税金を抑えることができました。
売電収入でさらに投資
私は太陽光発電から生み出された売電収入の全てを、別の投資資金に充てています。具体的には、太陽光売電収入で米国株を購入しております。とりわけ、配当金を出す高配当銘柄や、連続増配銘柄と言われる銘柄を購入してます。
私は株の配当金も太陽光発電投資に似ている点があると考えます。 その似ている点とは、購入後は基本的にほったらかしができるということです。(完全にほったらかしはできませんが)
配当金は企業が稼いだ利益の一部を配当金と言う形で、株主に還元してくれます。太陽光発電と株の配当金は、ある程度ほったらかしで運用ができるので、共通してるのではないでしょうか。
私は太陽が生み出してくれたお金で株を購入し、その株が生み出した配当金で収入を得ることで、将来的には配当金だけで生活ができるようになることを目指してます。上手に金融機関などからのローンを活用することにより、レバレッジを効かせた投資が可能となります。
私の場合はフルローンで太陽光発電設備を購入し、太陽が売電収入を発生させ、その売電収入で株を購入し、株から配当金を得るという流れで投資を続けています。 ふと冷静に考えると、当初はゼロからのスタートだったのに、お金が自動に生み出される状況が起きておりので、不思議というか面白い現象だと思います。
今後、私が目指している目標は、さらなる配当金を得ることで時間に縛られず、会社に縛られない生活を目指していきたいと思っています。 その意味では、様々な資産運用の1つのポートフォリオとして太陽光発電投資を組み入れるのは有効だと考えます。
私は人生のリスクヘッジの為に、様々な投資や収入源を増やすことを目標にしています。 不動産、株、ブログアフィリエイト、自動販売機など様々な投資等をしていますが、太陽光発電投資もその中の一つです。
ポートフォリオの一部とし太陽光発電投資することにより様々な投資にシナジー効果が働いて、トータルで見た場合に複利的な運用ができるのではないかと考えています。
所感
私が行ってきた太陽光発電投資は、所有物件の屋根の上に設置するという方法でした。
メガ発さんが販売している太陽光発電は、主に「土地付き太陽光発電投資物件」ですので、私がやってきた太陽光発電投資と少し違う点もあるかと思います。 しかし、「土地付き太陽光発電投資物件」は公庫や信販会社のローン等を活用することで、ほぼフルローンで投資を行うことができます。
建物の屋根の上に設置する太陽光発電投資と異なり、野立て太陽光発電にも特有のリスクがあるかもしれません。
いたずらや投石、盗難、草が伸びて日射を阻害、近隣に高層建物が建つなど、様々なリスクを検討し、20年間にわたって問題なく発電ができる場所や立地を選ぶことができれば、「土地付き太陽光発電投資物件」は非常に魅力的な投資になるかと思います。
全ての投資にはメリットとデメリットがあるので、その点をご自身で検討し、納得した上で取り組むことが大事かと思います。
これらのデメリットを軽減する為に、信頼できるメンテナンス商品を選ぶ必要が出てきます。 それと同時に、太陽光発電投資で大きな経費となるのがメンテナンス費用だと思います。 これまで多くの業者と商談をしたことがありますが、どこの業者もメンテナンス費用が非常に高い印象です。
メガ発さんが紹介されているOM’S(オムズ)さんの月額1万円以下での定額メンテナンスであれば、安心したメンテナンスが受けられると思うので選択肢の一つに十分なり得るでしょう。
今後、太陽光発電投資に取り組む上で注意が必要なのは、「出力制御があるエリアでの物件かどうか」ということにも注意が必要です。
私が住んでいる沖縄県は沖縄電力の管轄なので、出力抑制(出力制御)があります。 私の場合はつい先日、約30万円の追加負担をして出力制御装置を設置したばかりなので出力制御の影響を受ける可能性が今後出てきます。出力制御の影響を全国的に受け始めるのは、これからだと予想しております。
その点も考慮して不安点や気になる点を業者さんと相談しクリアにして投資に挑むことがよいでしょう。
今後2019年の太陽光発電投資の予測
2019年10月からは消費税が8%から10%に増税される予定です。 その結果、私の個人的な予測としては2019年は消費税増税前に太陽光発電投資への駆け込み購入が増えると予測します。
消費税増税前の8%時に購入して、消費税増税後の10%で売電収入を受け取ることができれば、ある意味賢い投資なのかもしれません。(10kW以上の売電価格は、税別なので消費税が増税されると受け取る売電収入も増税に伴って増える。)
私自身は今のところ、土地付き太陽光発電投資を行ってはいませんが、7年前から興味を持ち続けており、何度も物件の検討と商談を経験してきました。
魅力的であり、ローンを活用できる物件があれば、副収入をさらに増やす可能性に秘めているため、土地付き太陽光発電投資にチャレンジしたいと思っております。実際に2015年頃に私が住む沖縄で、南から北までバイクで走り回って、野立て太陽光発電投資に最適そうな土地を探し回ることや、不動産会社に電話をすることもして活動していました。
太陽光発電投資がブームになりかけの時だったので、私が土地探しをしたころには時すでに遅し。 太陽光発電に最適である土地はすでに値上がりしていたり、売約済みであることが多かったです。
あと1年早く動いていたら、土地も確保できた可能性はあるでしょうし、金融機関の融資もかなり取りやすい環境でありました。
今となってみれば、タラレバの話です。
結局は「世の中はスピードよく、行動した者が勝つ世界」だと学ばせてもらったのも、良くも悪くも太陽光発電投資のおかげです。その悔しい経験があったので、今の私は情報のスピードと量を高めることに注力しています。
個人的な経験として、情報収集力とスピード感を持って、納得できる物件を見つけることができたのであれば、素早い行動にとりかかることをオススメします。
プロフィール
投資家
コアラ太郎
中学生の時に父の借金の影響で両親が事実上離婚状態になり、住んでいたマンションを差し押さえられ退去直前まで次の家が決まらず「あわや、ホームレス中学生」という体験。
「お金は、ある程度無ければ不幸になる。」と痛感。
その経験から現在は、自分が寝ている間に”分身”がお金を稼いでくれる収入源の確保を努めることを目標として活動中。(不動産、太陽光発電、株式投資、自動販売機設置など)
Twitter⇒@koala_taro