またまた送電線の空き容量問題が話題になっています

著者名:
Tomatosoup
公開日:
閲覧数:
2019
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昨年、NHKがクローズアップ現代で日本の再エネ状況を取り上げ(中国“再エネ”が日本を飲み込む!?)、その中で京都大学の安田陽特任教授が指摘した送電線の空き容量の問題に触れていました。この問題を要約すると、電力会社が「送電線に空き容量が無いので再エネはこれ以上接続できない」と言っていたのが、安田先生が分析すると十分に空き容量があった、ということになります。昨年、結構話題になりましたのでご存知の方もおられると思います。この問題が、再び朝日新聞に取り上げられ(基幹送電線、利用率2割 この記事は有料なので読めない方はこちらを参考に 「空き容量ゼロ」のはずが・・・基幹送電線の利用率、大手電力10社の平均は「2割」にとどまる)、また話題になっているようです。

 

 

これについては昨年話題になった時に私のブログでも取り上げましたが(NHK:クローズアップ現代の再エネ番組)、重要な話なのでもう一度考えてみたいと思います。

 

まず、安田先生の分析は電力量kWhベースで行っています。専門的な内容は省きますが、これはちょっと乱暴な計算です。また事故対応のために余裕設計されていることは特に明示せずに利用率を計算しています。これら方法があまり適切でないことは安田先生ご自身がよく認識されているのですが、とりあえず問題提起のために内容をシンプルにして提示したようです。。

 

 従って電力会社側からは不適切な点を突いた反論が多くありました。ネットを見ていますと、安田先生を馬鹿にしたような発言も結構多かったのですが、反論はほとんど想定内のものだったためか安田先生はかなり根気よくそれらの反論に答えて、反論も収束していると思います。

 

しかしネットで見られる反論はどれも概念的なものばかりで説得力が無いですね。送電線に「余裕がない」のなら反論は極めて簡単で、電力会社はデータを持っているのですから、一番余裕が厳しい時の送電線の状況を提示して「こういう状況だから余裕はない」と示せば済むことです。安田先生の指摘後2ヵ月も経つのに全くそのような反証はありません。それどころか、実は「空き容量があった」という話になりました(東北電、再生エネ調達拡大 送電の「空き」やりくり)。

 

どうも電力会社がこれまで使ってきた「空き容量」の定義がかなり余裕を見込んだもののようで、多分、「空き容量ゼロ」であっても実際には余裕はあったのではないかと私などは勘ぐっています。それにしても「空き容量ゼロ」とよく言っている東北電力が安田先生の計算では一番送電線利用率が低いというのはちょっと皮肉ですね。

 

まぁ、背景はともかく、ここは「空き容量」確保に努力した東北電力に感謝して、追加された「空き容量」を有効利用できるように再エネ側は努力しなければなりません。

 

しかし、ちょっと気になるのですが・・・、

安田先生のように「空き容量」を電力量で計算するのも乱暴ですが、電力会社のように接続される発電設備容量から計算するのもどうなのでしょう。いくら多くの発電所を接続して「空き容量ゼロ」になっても、需要が無ければ電流は流れず、余裕度は100%になりますからね。

 

多分、東北電力の場合も、発電能力から計算した電流は送電線容量いっぱいなのだけれど、実際にはそれほど需要がないので電流は流れず、十分余裕があったというのが現状なのでしょう。このために「余裕が無い」という簡単な反証さえ示すことができなかったのだと思います。

 

いずれにせよこれに関しては安田先生の貢献は大きいですね。

 

われわれも系統についても良く勉強して、太陽光発電が不当な制約を受けないようにしないと、とは思うのですが、なかなか系統の問題は難解ですね。

 

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