太陽光パネルの廃棄はどうなるか

著者名:
Tomatosoup
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太陽光パネルの廃棄問題についてはまだ先の話なので顕在化していませんが、懸念を示す人も多くいます。そのためか経産省がパネル廃棄問題について現在判っていることを整理し告知しています(2040年、太陽光パネルのごみが大量に出てくる?再エネの廃棄問題)。

太陽電池に有害物質が含まれていると問題ですが、それはあまり心配ないでしょう。たまに太陽電池にはカドミウムが含まれていると言う人がいますが、それはアメリカのファーストソーラーの太陽電池についての話で、日本にはファーストソーラーの太陽電池は輸入されていませんから心配ありません。また、GaAsの太陽電池はAsすなわちヒ素が含まれますが、GaAs太陽電池は宇宙など特殊用途にしか使われていませんので心配ないでしょう。CIS太陽電池は微量ですがSすなわちセレンが含まれています。これはちょっと気になるので廃棄業者に相談する必要はあるでしょう。

 

現在、最も多く使われているシリコン太陽電池に含まれる有害物質はハンダに含まれる鉛程度なので、技術的には廃棄はそれほど難しい問題と思いませんが、やはり廃棄業者に相談する必要はあります。ハンダの鉛はシリコン太陽電池に限らず、全ての太陽電池や電気製品に共通する問題なので、しっかりした廃棄業者なら対応してくれるでしょう。また、最近では太陽電池でも鉛を含んでいないハンダを使い始めているようなので、その場合は心配ありません。

いずれにせよ、太陽電池に含まれる有害物質はそれほど心配ないので、安心して廃棄業者に相談すればよいのですが、その際に太陽電池に何が含まれているか判らないと、業者も対処のしようがありません。そのため経産省は、太陽電池にどのような材料が含まれているかを表示するように、メーカーに要求しています。これは大事な点ですね(これまでの太陽電池にはそのような表示がありませんから、廃棄の際にはメーカーに問い合わせる必要があります)。

 

厄介なのは太陽光の運営者がきちんとした処理をせずに廃棄してしまう可能性があることでしょうね。特に、乱開発をして無謀な設置をしているような運営者は、都合が悪くなると適当に放置してしまうことは十分考えられます。経産省もFIT法を改正してこのようなケースが出てこないように対策を練っているようですが、うまく行くでしょうかね、相手が悪質ですから。HPの告知を見ても、そこを一番心配しているような気がします。

 

とにかく心配ないと言え、太陽電池の廃棄にはそれなりの対処は必要です。リサイクルの方法もいろいろ考えられていますが、まだ確立した方法にはなっていません。また太陽光発電所を終了する場合には、パネル以外にも処分が必要なものもあります。従って処分には幾ばくかのコストはかかると見ておいた方が良いでしょう。

 

私は野立て発電所を2基持っています。廃棄については一応考えていますが、完全なものではありません。取りあえず50kWの発電所の廃棄に100万円ぐらいかかると見ていますが、こんなもので良いでしょうかね。100万円の根拠は特にありません。それで2ヵ所の内、1ヵ所は廃棄に100万円ぐらいかかると覚悟(?)しているだけで特に何もしていません。もう1ヵ所は年に5万円ずつ積み立てています。いずれにせよ、資金手当てしているだけで、具体的にどうするかは白紙です。そんな先のこと判りませんから、今できることはその程度です。

 

経産省のHPでは2040年ごろから問題が顕在化してくると見ているようですが、問題顕在化と共に対策もいろいろ出てきて欲しいですね。私としては、想定コスト内で対策が出てくることが一番ハッピーですね。

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