太陽光発電の不良は意外に多い

著者名:
Tomatosoup
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先々月、消費者庁から住宅太陽光発電の火災を含む事故報告がリリースされました(太陽光発電で発火、10年で127件 住宅に延焼も7件)。メガ発の読者の方は野立ての太陽光を運営されている人が多いので、住宅太陽光の話は縁遠いと思われるかもしれませんが、安全性に関わる話なので関心を持っておいた方が良いと思います。

まず消費者庁の報告では、「太陽光発電の不良によっては発火を伴うことがあり、それが屋根材に飛び火した場合には火事になった」となっています。JEMAやJPEAなどはこの報告を受けて、「太陽光発電の不良による過熱時に住宅への延焼を防ぐためにパネルと屋根材との間に不燃材の導入することは必須だ」と言っています。

 

野立ての場合は延焼する住宅がありませんが、パネルの下に枯れ草などがあると火事を起こす恐れはあります。火事に至らなくても、設備の不良動作で発火する可能性があるというのは気持ちの悪い話ですね。できるなら避けたいものです。

 

今回の住宅太陽光発電の事故報告では、事故の原因は配線不良が多かったようですが、パネル不良によるものもあったということです(「住宅太陽光の火災事故はパネルの不良にも起因」、消費者庁が報告)。こうなると不良の原因は機器の場合も工事の場合も考えられるので、原因究明は複雑になります。更に問題は、不良があることを見つけるのが困難な点です。全体のうちの数か所で不良があっても、出力はそれほど大きくは下がりませんので気が付かないことも珍しくありません。たとえ出力が1-2割下がっても、それが機器や工事の不良なのか、または影などの一時的な影響で設備は正常なのか、判断は難しいです。

 

とにかく設備の不良で出力が下がっている可能性は、火事が起こっている件数よりずっと多いはずです。わずかな出力低下が起こるぐらいでは不良があるとは気が付きませんが、それを見過ごした場合の売電ロスによる損失は意外に大きいですよ。できれば不良は早いうちに発見し対処しておきたいものです。

 

このような話を聞くと、やはりトラブルを避けるために保守をすることは重要だと感じられますね。野立ての太陽光発電の場合は比較的検査が容易なので、定期的に動作状態の検査をするのが良いと思います。上述のような不良なら、サーモカメラでチェックするか、専用の検査機器(ソラメンテやソコデス)で検査すれば、かなりの確率で見つけることができます。年に一度で良いですから、このような点検を行うことをお勧めします。

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