発電量の評価の方法１ ソーラークリニック
- 著者名：
- Tomatosoup
- 公開日：
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太陽光発電の管理にはモニタリングが有効であり、パネル1kWあたりの発電量を求めて近くの発電所と比較するのが便利であることを前回指摘しました。しかし近くの発電所で発電量を公開しているところを見つけるのは意外に難しいものです。そういう時にはソーラークリニックを利用するのが良いと思います。
ソーラークリニックには全国の多くの発電所が登録されていて、設置場所は市レベルまで判るようになっています。登録発電所から自分の発電所近くのものを指定して発電状況を表示すると、発電実績とその県での推定日射量から得られる発電量基準値が月平均で表示されます。残念ながら1kWあたりにはなっていませんので、そこを換算すれば自分の発電所と比較することができます。
例えば、私の家の屋根発電はここに登録されていますので簡単に県基準値との比較データが得られて、それを自分でグラフ化したものが下図です。
発電基準値と発電実績はほぼ同じように変化し、よく見ると気温の高い夏場は発電がやや悪くなっているのが判ります。これは夏場はパネル温度が上がって発電効率が落ちることと符合しています。この図を見ている限り、発電状況にそれほど問題は起こっていないと判断しています。
上の比較の時は基準値と実績の比がほぼ１になっていますが、設置環境が悪い時は１より悪くなります。初めから1より悪くて変化がない時は単に設置環境が悪かったので仕方がないと諦めるしかありませんが（笑）、この比が途中から悪くなっている時はトラブルの可能性が高いので要注意です。そういう時は現地調査ということになります。
この比較対象は県レベルでの推定値だったので、少し精度が悪いと思います。これだと1割ぐらいの変化が無いとトラブルとは判断し難いですね。やはり近くの発電所を探して比較できれば精度はぐっと上がると思います。うまくすれば2-3%の変化でも見つけることができるでしょう。比較のための良い発電所を見つけることが重要です。
ところで、最近はパワコン毎のモニタリング可能になってきて、比較が簡単になりました。次回、それについてアップします。
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