太陽光発電保守の小道具5 「ソコデス」と「ソラメンテ」

著者名:
Tomatosoup
公開日:
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ソコデスもソラメンテも太陽光発電の保守道具として有名な機器です。私自身はどちらも持っていませんが、ソコデスは一度、ソラメンテは二度使ったことがあります。その程度の経験なので少し不正確かもしれませんが、これらの機器を比較してみたいと思います。

 

まずソコデスは接続箱(またはパワコンの接続端子)などからストリングの特性をチェックするもので、ストリングの直列抵抗の異常を検出し、しかも異常個所の推定まで行ってくれます。異常個所はパルス応答で推定するのではないかと思いますが、詳細は判りません。とにかく、異常個所の推定まで行ってくれるのは便利です。

ソコデス

 

一方のソラメンテにはZというものとiSというものがあり、Zはやはり接続箱などからストリング全体の抵抗を検査します。これだけではストリング全体の異常を検出してもストリングのどこに異常があるかわからないので、もう一つのiSを使いパネル毎に電流が正常に流れているかどうか検査し判定します。


ソラメンテZ    ソラメンテiS

 

私が初めてこれらの機器を使ったのは2年ほど前で、比較のために両方を使いました。検査したストリングはパネルが10直列になっているので、直列抵抗は7-8オームになると思っていました。しかし検査の結果は、ソコデスの計測値で10オームほど、ソラメンテで20オームほどとなりました。これだけ見るとソコデスの方が正しそうですが、ソラメンテはその後いろいろ改良を重ねて、今ではもっと正確に測れるようになっているそうです。一方、ソコデスは異常個所を特定できると言っても、正確では無く、推定パネルとその前後一枚ぐらいを特定するにとどまっています。ソラメンテの方はiSとZの両方を使えば、異常パネルを特定することができます。

 

価格を私は正確には知りませんが、ソコデスが百万円弱、ソラメンテがiSとZを合わせると百数十万円になるのではないかと思います。どちらが良いのかは判断が難しいですね。まぁ、どちらかの機器を持っていればメンテには十分だろうと思います。

 

問題はこれらの機器ではトラブルの発見には便利でも、パネルやストリングの細かい状態を知るには少し情報不足だという点です。そういう理由から私はサーモカメラとIVカーブトレーサーでメンテすることにしています。

 

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