ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社【メガ発インタビュー】 - 土地付き太陽光発電の投資物件探しは【メガ発】

ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社【メガ発インタビュー】

長野県駒ヶ根市に本社がある国内太陽光パネルの
大手メーカー『ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社』

2018年5月時点で、メガ発に掲載中の投資用土地付き太陽光発電で
最も使用されている国内メーカーさんです。

「ネクストエナジー・アンド・リソースってどんな会社?」
「他社メーカーとの違いはあるの?」

などの疑問について、取締役/プロダクトソリューション事業本部長の太田栄二氏に話をお伺いしました。

ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社について

投資用土地付き太陽光発電の検索サイト『メガ発』では、ネクストエナジー・アンド・リソースさんが製造している太陽光パネルを使用した商品が2018年4月時点で33件あり、国内メーカーとしてはトップクラスです。御社の会社概要や取り組みについて詳しく教えていただけますか。

ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社は、自然エネルギーを普及させるために設立された会社です。太陽電池モジュールの販売事業に加え、100%クリーンな電気を小売する事業「GREENa」であったり、今日のテーマにもありましたが、使用済み太陽電池モジュールをリユース・リサイクルする事業など、環境に配慮することを念頭においてグループを形成しております。

特にメガ発さんに掲載されている土地付き太陽光発電の太陽電池モジュールは当然新品のモジュールになるのですが、このモジュール自体の生産も毎年150~200MWを推移しており、国内でも上位のシェアが見えてきているのかなと感じています。

ネクストエナジーが国内の太陽電池モジュールのシェアをなぜここまで伸ばせたのかという点に関しては、製造哲学が他社様と圧倒的に違うためと考えております。移設など様々な事情によって手放さなければいけなくなった太陽電池モジュールを引き取り、ネクストエナジーでいくつかの検査をするのですが、色々な不具合が見つかりました。そうしている内に、その不具合のデータベースが作られました。

この部品とこれを組み合わせると劣化が早いとか、危険だというデータが積み上がっていき、世の中に出回っている太陽電池モジュールの問題点の多さに気づき、じゃあ自分達で作ろうと始めたのが新品モジュールの製造ということになりました。

ネクストエナジー・アンド・リソースの生い立ちがこの哲学に影響を与えておりまして、2005年にリユースの太陽電池モジュールを業界に先駆けて販売したことがネクストエナジーの最初の大きな事業になります。

I‐V出力測定

EL検査

ただ買ってきてブランドシールを貼り替えるということではなく、弊社が指定した素材の組み合わせで製造し、検査の工程も弊社の仕様に準じて行うことで、製造ラインが成り立っています。

さらに製造されたモジュールは、弊社の国内商品技術センターでEL検査やI-V出力測定など全てチェックし、検査をクリアできなかったものは全て省きます。不良の懸念があるものは日本に入れない、その上で販売を行っています。

こうしてネクストエナジーのクオリティを完璧に担保できる形にして太陽電池モジュールを出荷しております。

そのため、非常に不具合率は低いです。弊社のこうした特徴・哲学が強みとなってお客様に受け入れられているのではないかと感じています。

ネクストエナジー・アンド・リソース社のパネルの特徴や保証体制は?

御社が生産している太陽光モジュールの特徴や保証体制について、あまり詳しくない方でもわかるようにご説明いただけますでしょうか。

弊社の大きな特徴としてはパネルメーカー初の経済損失保証を無料で付帯しています。これは全ての太陽電池モジュールが対象です。

具体的には太陽電池モジュールに何かしらの不具合があり、発電所の売電収入が当初の発電シミュレーションに達しなかった場合、その分を現金で保証するというサービスを付けています。

この保証は他のパネルメーカーさんには無いサービスなのでしょうか。

恐らく他社さんには無いサービスですね。さらに発電所の不具合が発覚した時点から6ヶ月前まで遡ることが可能です。これはかなり手厚い保証サービスではないかと思います。

それは手厚い保証内容ですね。

そうですね。10kw以上の産業用太陽光発電のFIT(売電)単価が2012年は40円/kwhでしたが、2018年度は18円/kwhです。FIT単価がここまで下がると、やはり太陽光発電所を運用する上でのリスクを軽減する事が重要だと思いますので、そこに対応した商品だと自負しています。

太陽光モジュールの出力保証の期間について教えていただけますか?

弊社の場合は25年保証ですね。

他の太陽光パネルのメーカーさんによっては、発電開始から10年間は太陽光モジュールの出力の90%以上、11年~20年は出力の80%以上を保証しますなどのサービスを提供していますが、ネクストエナジー・アンド・リソースさんにはそういった明確な保証の数値はありますか?

弊社はリニア出力保証を付帯しております。モジュールの劣化のカーブに合わせた保証体系にしていますので、最もリスクのない保証になっていると思います。

他のパネルメーカーとの違い

国内にはシャープさんや京セラさん、ソーラーフロンティアさんなど大手メーカーさんがいらっしゃいますが、他社さんの太陽光パネルと比較して大きな違いはありますか。

大きな違いとしてましては、太陽電池モジュール単体だけでなく、太陽光発電システム全体で供給する事が大きな違いではないかと思っています。

太陽光発電所は太陽電池モジュールとパワーコンディショナ、架台、ケーブルと遠隔監視システムで成り立ちます。我々で最高の組み合わせを選定して、最近では自社ブランドの製品も多く販売しています。

最近は太陽電池モジュールの過積載と言う言葉がトレンドになっておりますが、弊社では3年前からそのソリューションを提案しております。太陽光業界でいち早く「過積載」という言葉を定着させたのは我々だと自負しております。

過積載の場合、パワーコンディショナが壊れないかを一番心配されると思いますが、その点においては検証を重ねて問題がないというソリューションを開発しました。

ここは他社さんが踏み込んで来なかったところでありますが、弊社は技術力でそこを乗り越えたという点が他社さんとの大きな違いになっているかと思います。

屋外用マルチストリング型パワーコンディショナ SPSMシリーズ。異なる枚数の直列の組み合わせが可能で、複雑な日本の屋根に対応できる。 ネクストエナジー独自の設計ソフト「NEXART(ネクサート)」と組合せ、最適な提案を実現。

過積載はFIT単価36円時代から少しずつ市場に出始めたと思いますが、投資家様もEPC事業者さんも本当に大丈夫なのか?という雰囲気でしたが、今やそれが普通に定着してますね。

最近では低圧で太陽光モジュール100kWを超える「スーパー過積載」と呼ばれるという発電所もありますが、パワコンへの負荷などはどうでしょうか?

その点に関しましては、メーカーによってそれぞれ見解を出していると思いますが、弊社の約3年の実績から申しますと、弊社のパワコンを使用した発電所については不具合はほとんど発生していないですね。

不具合が出た事例はほとんどないのですね。

太陽電池モジュールをどのくらい過積載するのか?という点において弊社は「MAXIFITPoint」という自社開発のソフトがありまして、各地域のポイントによって太陽電池モジュールの最適な過積載量が分かるというツールになっています。

緯度が高く日射量が弱い所であれば、ピークカットの割合が低くなるので、過積載率を増やすことは有効になります。逆に日射量が強い、例えば長野県松本市や沖縄県などの太平洋側ですと、ピークカットが多くなり過ぎて採算性が悪くなります。地点毎に適した太陽電池モジュールの積載量がありますので、スーパー過積載などもそうした視点が非常に重要になると思います。

トラブルの事例は?

太陽光モジュールを国内外に提供していく上で、太陽光発電の施工・販売店や太陽光発電事業者さんからクレームが入った事もこれまであったのではないでしょうか。太田さんの印象に残っているトラブルと解決までの事例があれば、お話しいただけますか?

そうですね、無いと言ったら嘘になりますが、たとえば以前、お客様から発電所の発電量が低下したと相談があり、急いで調べてみたところ電圧抑制がかかっていたことがありました。

弊社では提供している機器だけでなく、お客様がお困りになられている事を一緒に解決していくお手伝いをさせていただいています。

太陽光発電所の機器関係にトラブルが発生しないのは、ネクストエナジー・アンド・リソースさんの日々の研究が成果に結びついてるという事ですね。

我々の商品技術センターが長野県駒ヶ根市にありますが、そちらではパワーコンディショナをずらっと並べ、負荷を掛けて発電実験を繰り返しています。

パワーコンディショナに不具合が生じた場合、製造メーカーからすると施工不良で終わらせるケースがあります。そうした際本当にその状況で不具合が再現されるのかという実験を行います。製造メーカー側で妥当な保証をさせるといいますか、販売をさせていただいた後でもお客様に安心して頂ける体制を構築できているのではないかと思います。

ありがとうございます。

新商品について

ネクストエナジー社の住宅用蓄電システム「NX3098-HNS」。9.8kWh大容量、200V高出力、フルバックアップを兼ね備え月販150台以上で増加傾向にある。

ネクストエナジー・アンド・リソースさん含め、国内海外の様々なパネルメーカーさんが毎年新商品をリリースされているかと思いますが、直近でローンチ予定の商品があれば教えて下さい。

弊社では直近で305wの新商品が出てますが、310W・315Wの太陽電池モジュールを年内に発売させていただこうと考えております。

それをハックアップしたり320Wのクラスも6インチ6セルのサイズで実現可能なレンジに入ってきているなと思っています。

太陽電池モジュールに関してはこのように高出力化をどんどん進めながら、両面発電のパネルも検討しております。それがFIT単価16円や14円に下がった際の切り札になると考えており、今も研究開発をしている状況です。

高出力を目指すということで、引き続き今後も高い出力の太陽光パネルの製造を目指されるという事でしょうか。

そうですね。やはり狭い面積に大量のモジュールを敷き詰めるということで、高効率化は次のFIT単価に向けて重要なことだと思います。

今後、太陽光発電の業界で問題視される事とは?

世界の太陽光発電の年間導入量が、2010年は20GW前後だったのが2018年以降は毎年100GWを突破すると言われています。太陽光発電が普及していく一方で、私が懸念しているのは太陽光パネルとして機能しなくなった太陽光モジュールの廃棄問題です。鉛やセレンなどの有害物質も含まれていますが、ネクストエナジー・アンド・リソースさんはどういった解決策が必要だとお考えでしょうか。またその他問題になるであろう事象があればぜひ教えて下さい。

まず、弊社の唯一無二の特徴としまして、冒頭でも申し挙げましたが太陽電池モジュールのリユース・リサイクルを扱う会社を持っています。

これはアールツーソリューションという会社ですが、役目を終えた太陽電池モジュールを引き取ってリユース・リサイクルをしていく。

実はこの出口まで考えたモジュールメーカーは世界でも我々ぐらいだと思います。弊社では廃棄処分まで責任があると思っておりますので、そこまでを事業として考えています。

当然、ほとんどの太陽電池モジュールはFIT20年が終わった後でも5年の出力保証が残っているわけです。太陽電池モジュールは半導体なので基本的に半永久的に発電していきます。

20年後にまだ性能的に問題がないということになれば、コストが掛かる廃棄物ではなく、中古の太陽電池モジュールに資産価値があると判断し、モジュールの買い取りが可能です。

これは投資家様にとってもリスクヘッジといいますか、メリットになると思います。

いわゆる出口戦略ということですね。

そうですね。ネクストエナジーのモジュールならネクストエナジーで買い取りたいと我々は思っています。

太陽電池モジュールをどうしても廃棄しなければならなないとなった場合、大量の太陽電池モジュールが廃棄されるでしょう。

モジュールメーカーとして社会的な責任がありますので、廃棄の事までしっかり考え真摯に対応していければと思っています。

2012年7月FIT(固定価格買取制度)が施行されていますので、10kW以上の産業用太陽光発電であれば2032年から廃棄する太陽光モジュールが大量に発生してくると思います。

そうですね。2019年には2009年に開始した住宅用太陽光発電の余剰電力買取期間が終了するので、そうした家庭用太陽光のモジュールも廃棄が始まると考えられます。

そして買取期間終了後、電力会社が発電した電気を買い取らないとなった場合、弊社は電力の小売も行っておりますので、発電した電気を買い取る事も視野に入れています。

プロフィール

取締役/プロダクトソリューション事業本部長

太田栄二

太陽光業界に10年以上従事し、太陽光および蓄電システムのビジネスモデル立ち上げにおいて多くの実績を持つ。2015年、業界に先駆けて販売を開始した最適積載システム『MAXIFIT』の開発では、陣頭指揮をとり新たなビジネスフィールドを切り開いた。現在は、営業マネジメントの傍ら商品開発にも力を入れている。愛妻家で、2児の父。
今後の2019年問題にも力を入れており、専用のサイトを立ち上げている。
SOGOENE▼
https://bt.sugoene.com/2019/?utm_source=megahatsu

対談を終えて

太田栄二氏の話をお伺いして、ネクストエナジー・アンド・リソースさんが提供する製品にかなりの自信を見受けられました。海外から入ってくる太陽光パネルなどの部材や、自社で製造した製品の検品を徹底的にやられているからだと思います。

また、今ではよく聞く「過積載」の言葉を世間に定着させたのもネクストエナジー・アンド・リソースさんだというので驚きです。

今回、太陽光発電に投資しようと思われている方にメリットとなる情報として

・パネルメーカー初の経済損失保証が無料で付帯

されている事ではないでしょうか。発電所の売電収入が当初の発電シミュレーションに達しなかった場合、その分を現金で保証してくれるので安心ですね。

ネクストエナジー・アンド・リソース社のパネルを採用している土地付き太陽光発電の投資物件の一覧は、以下の『Next Energy(ネクストエナジーアンドリソース)を使用した土地付き太陽光投資物件をみる』をクリックする事でご確認いただけます。

今後も太陽光関連の企業にドシドシ取材してまいります!

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