【片山さつき氏 メガ発独占インタビュー】~これからの再生可能エネルギー~ - 投資用土地付き分譲太陽光発電の物件探しは【メガ発】

【片山さつき氏 メガ発独占インタビュー】~これからの再生可能エネルギー~

再生可能エネルギー普及委員会の委員長として、今期で三期目となる片山さつき参院議員。

『再生可能エネルギーの普及拡大に向けて~未来エネルギー開拓!GDP600兆円に貢献』 という提言を掲げ、2018年の1月には電力会社のエリア毎に再生可能エネルギーの検討チームを立ち上げた。 再エネの普及拡大にTwitterやブログなどでも情報発信されている片山氏に、今後の再生可能エネルギーについてお話を伺いました。

ーー再生可能エネルギー普及拡大委員会で委員長として、取りまとめた提言案を拝見致しまして是非お話を聞かせていただきたいと思ったのですが、まずは簡単に活動内容を教えてください。

今シーズンも再生可能エネルギー普及委員会の委員長に留任致しまして、三期目になります。今までは再生可能エネルギーの事業者の方から規制緩和の要望をヒアリングするなどをおこなってきました。

再生可能エネルギーというものはエネルギーの地産地消・分散型エネルギーというものが一つの大きな柱なんですよね。 日本は災害が多いですから、いざというときに自立できると。もう一つは再生エネルギーを作って少しでもいいから売電収入で稼げるというのも大きいと。

この2つの柱でやってきたんですけど、ある意味FIT制度というものが、ああいう状況の中でバタバタと作ってしまったために、中長期的に日本に本当に強い再生可能エネルギーを位置づけるのにいいのかな?というのが疑問になってきたんです。これだけ普及が進めばデカップリングといって、値段が下がって広がるはずなんですけど値段があまり下がっていないんですね。

それで調達価格等算定委員会という制度が法律の下にあって、今回太陽光発電の買取価格は18円ぐらいになるのかな…この点は、はっきり言って政治的介入はゼロです。 買取価格は専門家が発電設備コストなどを基に取り決めているんですが、2030年には太陽光も7円、風力は8円~9円まで下げていこうという目標ができているんですね。
年末に訪中したら、現時点で中国では3円といってますんで。

日本では中国のパネルを輸入または、国内工場生産で太陽光の発電所を建設していますが、中国では同じパネルを作っているのに3円。 エネ庁が調べたら、ドイツと日本でパネルの価格も設置する経費も二倍の差があり、日本はドイツの二倍の高コスト。日本では現在21円、来年度は18円ですが、そこまでの差を許す合理的な理由はないはずですよ。

だからその問題を抜本的に解決しなくちゃいけなくて、そこは大変申し訳ないんですけども、再エネ業者の話だけを聞いていても解決にはならなかったので、接続を拒んでいる電力会社側から見て、どうしたらもっと接続できるのか。再エネは電力会社も自分で参入することで利益を上げられるはずが、なんであまりやらないのか?ということも含めて解決していきたいんです。

ーー日本経済新聞の記事を拝見しましたが、再エネ拡大に向けての電力会社のエリアごとに検討チームを立ち上げられていますね。

⇒参考リンク(日本経済新聞「再エネ拡大へ検討チーム 自民、電力大手エリア別に」)

電力会社のエリアごとにタスクフォースを委員会の下に作って、今現在は北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・四国電力・九州電力ができていて中国電力エリアも設置が決まりました。沖縄電力はまだ未設置ですが、これはすべて地元で問題意識を持っておられる自民党国会議員をメンバーに立ち上げたもので、電力会社の方たちも将来の自分達の産業の動向を見ています。

2050年にCO2を80%削減する目標を達成するために、再エネを今の目標程度にとどめて、原発をどーんと増やして、他のゼロエミッションを達成することはできないだろうと。つまり今、目標に掲げている設定よりも2050年の時点では、再エネの割合が増えるのは、どんなに再エネに懐疑的な人から見ても確実なんですよ。 且つコストを下げないと日本は産業競争力上生きていけませんから。率直に言ってこれ以上再エネ賦課金が上がり続けるようだと、日本の産業競争力は無くなることになるし、ご家庭も悲鳴をあげてしまう。

これ以上1円もとは言いませんが、あまり上がらないようにしながら、電力のプロが再生可能エネルギーを本格的にやるにはどうすればいいのか、ということを初めて検討する。今はだいたいどこも声をあげてくれています。

今年予定されるエネルギー基本計画見直しにも再エネ可能エネルギー普及委員会からの提言を盛り込んでいきたいですし、年内には2050年のCO2を80%削減するというパリ協定に向けての行動計画を出すでしょうからそこにも入れていきたいと思っています。

⇒参考リンク(環境省「温室効果ガス2050年80%削減のためのビジョン」)

ーーかなり具体的に動かれてるんですね。電力会社の接続についてはいかがですか?

エネ庁の方は前からコネクト・アンド・マネージには取り組んでいて、答えがどこにあるかというとどちらも答えは正しいのですが、接続をする時にどこまで安心の余裕を持つか、という観点から、今までよりも上げることはできないことはない、ということを言い始めています。

このあいだ聞いたところでは、東京電力管内ではまだ余裕があると。接続を熟知していて、できるだけ大きな土地で文句も出なくて、効率的に接続できる所を探してやっていかないと難しいということですよね。

⇒参考リンク(毎日新聞「送電線の運用柔軟化へ 再生エネ導入拡大目指す」)

ーー電力料金についてはいかがですか。

これ以上高くなると、これから全てのものが電動化していく流れの中で、国際競争力的に日本が耐えられなくなってしまう。

今、たとえば仮想通貨のマイニングの例をとっても、日本にいいコンピュータがいくらあっても電気料金が高すぎて日本ではやらない。そういうことだと将来、日本は最先端のビジネスの本拠地になれないですよ。

ーー電気コストは確かに問題ですよね。

そう。日本は元々電気料金が高いんだけど、ここにきてその問題が顕在化してきていて、再生可能エネルギーがどんどん価格を下げていくデカップリングの波にも、日本だけなぜか乗れていない。

私が言っているのは、ダム水力・火力・原子力に比べると、再生可能エネルギーだけはまだ発展途上の未熟な技術なので、下げる余地がある。ではなぜ下がらないのか?下がるとなれば国中で乗っかっていけばいい。原発を新しく作るより安いですから。

ーー東京電力は再エネに対してかなり投資していくようですね。

東京電力は小早川社長が、向こう5年間で再生可能エネルギーの利益を1000億円にしたいと仰っていました。 1000億円となると皆さんと同じ目線になってくるので、ライバルにはなるが話にもなるんですよ。 今までは対立概念だったのが、協調概念になるから全然違うと思いますよ。

⇒参考リンク(毎日新聞「再生エネ事業拡大へ 年間1000億円収益目標」)

ーー電力会社自身が再エネに力を入れてくるとなると、新しい形も生まれてくるかもしれないですね。ただ1000億円となるとかなり大きな額です。

EDFというフランスの旧国営電力会社は、再エネだけで5000万キロワット分の投資をするそうです。 そうすると2050年には彼らは原発と再エネだけで全ての発電をやっちゃうようになるんですよね。 もちろんいざという時のために火力も持ってはいると思うけども。そうするとカーボンフリーの相場が上がっちゃって、日本だけ取り残されちゃいますよね。

たとえば日本は火力について技術があるんだったら、火力でも外に一切排気ガスを出さないというところまでいっちゃうとかね。 排出をしないあるいは埋めるのであれば石油炊いてもいいわけですから。

あとは色々言う方がいますけども、この国としてエネルギーというのは血液ですから、どうやっていくつもりなのかというのはすごく重要です。私は今のエネルギー基本計画の中の電源構成については、それほどおかしいとは思っていないのですが、このままではコストが下がらないんですね。 どれをとっても全部他国よりコストが高いんですよ。

原発は使い込んであるものについては、再稼働は安いんですけど、新設したり全面改装するとやっぱり高いんですよ。 10円以上になる。それでは話にならなくて、他の火力も11円とかするので、根本的に何かがおかしいと思っています。

ーー確かにそうですね。

そうであれば、どの部分を狙っていくのかはわからないけども突き抜けた技術革新を日本で起こして、そこを目指していかなきゃいけないのに… 一時期シャープがやろうとしていた次世代太陽光は中国のメーカーが…それからビル・ゲイツが言ってる小型のリスクの少ない原発も中国が…とか全部の分野で抜かれちゃうじゃない。どれか2つ3つでも日本が一番強いものないの?と。

今のエネルギー庁長官と私は入省同期なんです。大蔵省と通産省で。昔から遠慮なくモノを言えるけど、その問題意識は全く一緒で、このままいったらジリ貧ですよ。IoT化して、AI化して、電動化社会になってくるからね。

エネルギーの自給率、再生可能エネルギーのコストについて

元々ダムなど一部のものを除いて日本はエネルギーの自給率が低いですが、再エネは半分以上が自給出来ますから。自給じゃないのはPKSなど、輸入するものは自給ではないですよね。
PKS:Palm Kernel Shellの略称。パーム椰子の殻の部分で、パーム油を生産する過程で発生する農作物残さ廃棄物。バイオマス発電の燃料として主に東南アジアから輸入されている。)

あとはゴミや木質チップなどは自給ですよね。さらに風とか太陽光は自給なので。そういったエネルギー自給の概念も必要なので、色んな要素で考えないといけない。どれか一つに頼ることは危ないと私は思います。

ただ、再エネの場合は今よりは増えるのは間違いないのと、現状のコストが高すぎるという、この2つを突き抜けないといけない。 最初の何年かは大変ですけど、国が抜本的な技術革新を指導するなり、あるいはコストやベースを共通化するということをやらないと。

たとえばバイオマス発電でいうと、日本でとれるバイオマス燃料の資源が小さい、あるいは水分含有度が高いとか、そういった特徴があるのであれば、研究開発で特徴のあるものを量産する形に持っていかないと。日本は条件有利国ではなく条件不利国だから。

ーーバイオマス燃料のボイラーは輸入も多いですからね。

そう。だからそれが高いので。安く量産するってことから始めないとできないですよね。
太陽光発電のコストは何が一番高いと思いますか?

ーー材料コストはかなり下がってきています。電力の負担金はある程度仕方がない部分があるとしても、工事の部分で下げられるところはあるかもしれないですね。

その部分は皆さんで突き上げていただいて、原因究明しないとこのままでは再エネは悪者になって増やせなくなっちゃいますから。

繋げる、繋げないの問題は電力会社が悪者になりがちですけど、工事の問題って本当に再エネ事業者の方には発注の方法などで工夫の余地はないのか?どういう流れになってるのか、とかその辺も明確にしていかないとダメですよね。

あと、20年は買取義務があっても21年目からは義務がないと「2050年の美しい星」の頃には、誰がその膨大なパネルを持ってるか分からなくなっちゃう。。

そのことも問題で、だから再エネ業者さんには合従連衡してもらって資本力を強める、それが発言力を高めることになって、じゃあ大手ってどこかって超大手って商社とかあるいはガス会社とか、2050年になっても存在している可能性が高い会社。だから再エネ事業者のベンチャーの場合、そこが課題ですよ。

⇒参考リンク(首相官邸「美しい星へのいざない「Invitation to 『 Cool Earth 50 』」」)

これからの太陽光発電

全然違う話なんだけど…今拾ってきた木を集めたアートが1億で売れるとかそういう時代なんですけど、コンテンポラリーって。 あれだけパネルを置いてあるなら、あれをアートにしようって人いないんですかね?

ーー中国でパンダをかたどった太陽光発電所はありますね。

今のところパネルは色つけられないですからね。そのうち色つけられるようになるんじゃないですか。

ーー今はほぼ黒や青みたいな色しかないですからね。

あれだけ場所取ってるんでアートになってくれば話は違いますよね。

ーー確かにそれは面白いですね。

このことを書いてくれたらアートでやりたいって人がでてくるかもしれないし、それ自体がアートのオブジェになるんだったら、多少発電効率が落ちてでもやってみようっていうプロジェクトがあってもいいんじゃないですか。 そういうものを接続してはいけないってわけではないので。どのくらい発電するのかって事業者側の問題でしょ? たとえば奇抜な置き方をして、枚数が三分の一くらい減ってもそれは本人が背負えばいいことなので。

ーー話題にはなりそうですね。

話題性もそうだし、イメージを考えると。 太陽光発電が景観を損なうと言われることも多いので、それを考えればね。

ーーおしゃれな感じにすると。

あと風力も同じですよね。タワー自体を岡本太郎の太陽の塔の様にするとか、なんでしないのかな。 あれだけ目立つもの置いてるわけだから。 狭い日本なので目についちゃうってことを日本人は再エネで考えないと。地熱とかは見えないしバイオマスも普通の発電所みたいだから。目につく構造物をつくっているってことから逆算した発想ができないんですか?もう5年もやってるのに。

ーー上からみるようなのはできそうですけどね。

風力だって太陽光だって斜面使ったら上からじゃなくてもみせることってできますよ。 今までは土地活用の一番確実にもうかる方法って形で進んできたんだけど、 これからはプロフェッショナルな発電の時代になって行くし、逆に言うと外に置くものとしてアートオブジェになるかもしれないし。もうそのどっちかでないと生き残れないような時代になるから、プロとして再エネをやってきた人たちには、いい時代になると思いますよ。

ーー本物の時代になっていくのはいい流れだと思います。

頑張ってください。応援しますよ。

プロフィール

参議院議員

片山さつき

自民党政調会長代理(経済産業・環境・国土強靭化・オリンピックパラリンピック)

再生可能エネルギー普及拡大委員会で委員長として、再エネ、省エネ、電力についての提言をおこなっている。

http://satsuki-katayama.livedoor.biz/archives/9558743.html

公式ホームページ:http://www.satsuki-katayama.com/

対談を終えて

予定の時間を超えて、様々な角度から再エネや電力会社についてお話をしていただきました。国として中長期的にどう取り組んでいけばよいのかという観点で捉えられていたのが印象的でした。

発電所をアートとして考えようというのは、普段マッチング事業をおこなっている中ではあまり出てこないような発想だったので、もし実現できる再エネ事業者がでてくると面白くなってきそうですね。

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