オムロン株式会社【メガ発インタビュー】 - 土地付き太陽光発電の投資物件探しは【メガ発】

オムロン株式会社【メガ発インタビュー】

エントランスロゴ前ツーショット

太陽光発電の心臓部であるパワーコンディショナーの製造に注力されている『オムロン株式会社』

メガ発に掲載している土地付き太陽光発電にもオムロンさんのパワーコンディショナーが多数採用されています。今回の取材では

・太陽光パネルを過積載し過ぎるとパワコンの寿命は縮まるの?
・変換効率って発電量に大きく影響するの?

などについて、環境事業本部 主査 リードアカウントマネージャの平井孝和氏に話をお伺いしました。

オムロン株式会社について

エントランスツーショット

本日は宜しくお願い致します。

宜しくお願いします。

オムロンさんと言えば体温計や血圧計などを連想します。太陽光の業界においては太陽光発電の心臓部であるパワーコンディショナーの製造に注力されているかと思います。まだオムロンさんをお知りでない方のために、どのような企業なのかお教え頂けますでしょうか?

電子体温計 MC-681 けんおんくん

血圧計

1933年に立石電機として創業をしました、その後京都の右京区御室に工場を置いた事があり、現在のオムロンの社名は、この「御室(おむろ)」から由来しています。

社名の由来が地名からきてるとは驚きです!

弊社オムロンは、独自の「センシング&コントロール +Think※1」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。環境事業においては、1994年にパワーコンディショナの開発に着手し、2006年に太陽光発電システムの多数台連系における単独運転防止技術「AICOT®」を開発し、太陽光発電の普及に貢献して参りました。

オムロンさんはパワーコンディショナー事業の専業メーカーとして2018年で24年目になるとのことですが、太陽光発電用のパワーコンディショナーはこれまで累計で約何台販売されましたか?

住宅用、産業用低圧向けを中心に容量ベースにはなりますが、累積で約8GW(5.5kWのパワーコンディショナーで換算すると約145万台)を販売しています。

他社さんと比べても断トツといいますか、かなり多いですね。

※1.センシング&コントロール +Think…オムロンのコア技術を表現する基本コンセプト。オムロンのコアの強みである「センシング & コントロール」技術に、人・モノ・環境の状況をより深く理解する「人の知見、知恵」を表す「Think」という概念・技術を組み合わせ、顧客へ提供する価値を磨き続けることを目指している。

オムロン社のパワコンの寿命や保証体制は?

オムロン製のパワーコンディショナーの寿命は何年になりますでしょうか?製品の保証内容も合わせて教えて下さい。

設置環境にもよりますが、パワーコンディショナの寿命は10年~15年を想定しています。基本は、販売時に10年保証をお付けしていますが、より長期の安心のためにオプションで15年保証もご準備しています。これら10年/15年保証のアフターサービスは、全国140拠点を持つ、グループ会社のオムロンフィールドエンジニアリング(株)がサポートしています。

サポートの拠点が全国にあり、とても安心ですね。

太陽光パネルを過積載し過ぎるとパワコンの寿命は縮まるの?

インタビュー風景ソロショット1

ここ数年前からパワーコンディショナーの容量に対して、太陽光パネルの積載率が150%~200%近い太陽光発電所が主流になっていますね。最近ではパワコンの容量約49kWに対して太陽光モジュールの積載容量が100kWを超える発電所、いわゆるパネル積載率200%を上回る発電所が増えてきています。

太陽光パネルの積載率が高くなればなるほど、パワーコンディショナーに負荷がかかり、結果パワコンの寿命が短くなるイメージがあるのですが、実際のところどうなのでしょうか。

太陽光パネルの過積載をすることでパワコンに負荷がかかるのは事実です。ただオムロンのパワコンは過積載を見込んだ設計をしているので安心してお使いいただけます。パワコンの仕様(運転可能電圧範囲・最大許容短絡電流)の条件内であれば接続容量の制限なく使えます。

太陽光パネルの過積載を見据えたパワコンの設計をされているとの事で、とても安心できますね。

ただ、パネル過積載により、ピークカットされたロス面積(発電カーブのトップ部分)が、過積載で発電が増えた面積(発電カーブのショルダー部分)より多くなった場合は、過積載をしてもあまり意味がありません。パネル枚数を増やす事によってイニシャルコストが増加するので、過積載をする場合は、投資額と発電量アップ(投資対効果)を確認してください。

ピークカット

変換効率って発電量に大きく影響するの?

インタビュー風景2

パワーコンディショナーのスペックを見る指標として「変換効率」がありますね。パワコンの知識があまり無い方にとっては、変換効率が高ければ高いほど発電量も多くなると思うかもしれませんが、この考え方は正しいのでしょうか。それとも誤った認識なのでしょうか。

正しいです。ただし一般的にカタログなどに公開している変換効率は、定格出力時の値を言っていますが、起動時や低照度(朝夕や曇りの日など)などトータルの変換効率を考えておく必要があると思います。

パワーコンディショナー製品を比較・検討する上で、変換効率以外で見るべき重要なポイントはありますか。

パワコンはファンレスの自然空冷方式を選択いただくのがよいと思います。一般的に外部ファンをつけて、強制冷却しているパワコンがありますが、ファンは回転するメカ部品ですので、何年か稼動すると偏心したり故障したりする場合があります。野立て太陽光発電所では、ファンに雑草が絡んで停止しているトラブル事例も見た事があります。

発電効率96%!?野立て太陽光発電向けの新商品「KPV」について

オムロン社製パワコン

太陽光発電用パワーコンディショナ KPVシリーズ

低圧野立て太陽光発電所向けの新商品KPVですが、発電効率96%、重さは1台あたり20kgと伺っております。メガ発の土地付き太陽光発電所によく採用されているオムロンさんのパワーコンディショナーの発電効率が94.5%なので、1.5%程アップしていますね。

これから太陽光発電所に投資される方々にとって、この商品を採用するメリットは大きいでしょうか。

KPVを採用するメリットは大きいと思います。2018年4月に野立て太陽光発電向けに発売した新商品です。①発電量のアップ、②イニシャルコスト低減を特長にしています。

オムロン新商品写真

1つ目の「発電量のアップ」は、変換効率96%に加え、低照度時(500W時)の変換効率も95.5%を実現しています。これにより、晴天の日だけでなく、曇りや朝夕でも発電量が増加します。また、太陽光パネルの進化に伴い、許容短絡電流も11A/12Aを実現しています。最近の単結晶PERCセルを始め電流値の高いパネルとの構成も可能にしていますので、発電所の発電量アップに向けた選択肢が広がります。

2つ目は施工性の向上で「イニシャルコスト低減」を実現します。重さは20kgと軽量なので、一人で持てるパワコンにしています。サイズも小型化し、幅は45cm/縦48cm/奥行23cmで、低圧野立ての5.5kW×9台設置時にも、コンパクトに収まります。なんと機器間の離隔距離は3cmなので長さ4.5mのC型鋼に9台設置できます。

施工時の背面パネル不要、架台のC型鋼材に直接取り付け可能で、なんと施工時間は、従来の1/2まで短縮しています。すでに多くの施工業者さんから、施工性の向上を評価頂いています。

『発電量アップ』『イニシャルコスト削減』など、太陽光に投資される方にとっては嬉しい商品ですね。KPVは、海岸沿いのエリアや海岸より500m以内の重塩害エリアにも設置可能ですか?

はい。海岸から500m以内の重塩害エリアに対応したタイプもご用意しております。重塩害タイプは、直接海水がかからなければ、距離は問いません。また、沖縄や離島でも、海岸500mを超えると一般タイプで設置が可能です。

海に面した島国日本に適した、タフなパワコンをオムロンは提供しています。系統の脆弱な離島などでも太陽光発電が普及すると良いのではないでしょうか。

塩害で太陽光発電事業を断念された方もたくさんいらっしゃると思うので、とても頼もしい商品ですね。

オムロン社の今後の展望について

担当者ソロ2

パワーコンディショナーのメーカーは国内外多数ありますね。他メーカーさんとの差別化を図るためにも、オムロンさんは今後どのようなサービスを提供していこうとお考えですか?

今回発売したKPVの小型軽量による設置のしやすさや、外部ファンレスによるメンテナンス性の向上といったコンセプトは継承していきたいと思っています。

また、野立ては発電所として今後20年間といった長期間、安定稼働が求められるので、O&Mに向けたことも考えていきたいと思っています。

最近では2019年度問題が話題にされていますが、買取期間終了後の自家消費ニーズが高まると考えており、蓄電池を絡めた商品の拡充を推進します。

FIT期間は20年ありますからね。定期的な保守・点検は必須ですよね。蓄電池を絡めた商品も期待が高まりますね!

本日はありがとうございました。

プロフィール

主査 リードアカウントマネージャ

平井 孝和

入社後、制御機器事業の営業や商品企画などを経て、2010年に環境事業の営業を担当。FIT導入で急拡大するパワコン事業を経験し、2018年4月発売の新商品KPVの開発プロジェクトに営業の立場から参画。

対談を終えて

平井孝和氏にお話をお伺いしてみて、オムロンさんではこれまで累計で約8GWのパワーコンディショナーを生産されたというので驚きです。これは低圧50KWの太陽光発電所に換算すると160,000基に相当します。

また、新商品であるKPVを取り扱う販売店さんが増えてきているそうなので、KPVを採用した土地付き太陽光発電所が商品として出てくるのが楽しみですね。

これからも太陽光発電の関連企業にドシドシ取材してまいります!

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