【2023年最新】稼働済中古太陽光発電所の売却価格の相場はどのくらい?売却・買取実績をもとに徹底解説!

『自分の持ってる発電所をいま売ったらいくらになるんだろう?』 『太陽光発電所を売りたい』
そう考えたことのある太陽光発電事業者は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
こんにちは。メガ発事務局の曽山です。ここ最近になって稼働済中古太陽光発電所の売却に関する相談が増えてきています。売却理由としては主に以下が挙げられます。
- コロナの影響で急遽手元に資金が必要になった
- 他の事業に投資したい
- 発電所を買い替えたい
- 遠隔地で管理が面倒になった
- 早めに資産整理をしておきたい
本記事をご覧になっている方も、いつか自分が持っている発電所を売却する日がくるかもしれません。そこで今回は、太陽光発電所の売却価格の相場や実際の買取事例について解説していきます。
目次
売却価格の計算式は【残りFIT期間の総売電収入÷2】
まず結論から説明すると、いまこの記事をアップした時点での売却価格の相場は、下記の計算式で算出することが可能です。とてもざっくりな計算方法になりますが、覚えておいて損はないと思います。
計算方法)
売却価格=残りFIT期間の総売電収入÷2
仮に売電開始して丸4年の発電所で、年間売電収入が200万円ある場合、売却価格の目安は以下のようになります。
{200万円×(20年-4年)}÷2=1600万円
あくまでも上記の価格は目安です。例えば発電所の状態が良いともう少し高値で売れる可能性はありますし、逆にフェンス設置や防草対策を怠っている発電所の場合、価値はさらに下がる可能性があります。今後のことを見据えて、所有している太陽光発電所は責任をもってしっかり管理しておきましょう。
50万円高く売れた!2つの売却事例
メガ発では【最大5社】稼働済太陽光発電所の一括査定サービスを展開していますが、その中で売却成立に至った2つの発電所をご紹介しましょう。
千葉県千葉市発電所

こちらの方は2021年の1月に査定の依頼がありました。太陽光発電所を売りたい理由は『他の事業に投資したいから』でした。私からは査定会社を5社紹介させていただき、売却までに71日にかかりましたが、結果として50万円高く売れたそうです。年間の売電実績が約187万円でしたので、先ほどの計算式に当てはめると
{187万円×(20年-5年)}÷2=1402.5万円
となるので、複数査定で高く売却することに成功した形ですね。
千葉県木更津市発電所

こちらは2020年12月下旬頃にお電話で査定依頼をいただきました。太陽光発電所を売りたい理由はこの方も『他の事業に投資したいから』とのことでした。私からは2社、査定会社をご紹介して、うち1社は最初の査定価格で1580万円を提示したそうです。ただ、最終的には1480万円と、当初提示した金額よりも100万円安く買取ったようです。
なんでも、この発電所で使用している太陽光パネルメーカーが倒産していたことがわかり、本来ついているはずのパネルの出力保証および製品保証の引き継ぎができなくなったことで、100万円値引きという結果に至ったようです。
発電所の名義変更におけるパネル保証の引き継ぎについては、基本的にメーカーが倒産などしてない限りどのメーカーでも可能です。
ちなみにこちらの発電所も計算式に当てはめてみましょう。年間売電実績が242万円なので
{242万円×(20年-8年)}÷2=1452万円
と、査定額の複数比較でやや高く売却できたことがわかりますね。
稼働済中古太陽光発電所を売却する際に高く買取ってもらうコツは?
先ほどもお伝えしましたが『高く売るにはしっかりと発電所の管理ができていること』が大切です。当然、義務化されているフェンスの設置や定期的なメンテナンスをしていないとマイナス材料として査定額に響きます。
ただ、査定会社が最も重要視しているのは、おわかりのように『売電収入がいくらあるか』です。この情報をもとにまずは概算査定をします。
影の影響やパネルの汚れなどで本来の発電能力を発揮できていなかった場合、とても損することになり兼ねないので、心あたりのある方はいま一度見直してみることをおすすめします。
また、本格的に売却の手続きを進める際は、各種資料も必要になってきます。
売却時に必要になる主な資料)
- 売電実績がわかるエビデンス
- 設備認定通知書
- 電力受給契約書
- 土地の登記簿
- パネルレイアウト図
- 単線結線図
- 点検報告書
上記のような資料が揃ってないと、査定会社が代わりに収集したり、自身で当時購入した土地付き太陽光の販売店に連絡して資料を集めなくてはなりません。かなり手間がかかります。
マイナス材料として査定額に響くことはあまりないと思いますが、資料はキッチリ用意できていることを査定会社にアピールできたら、お持ちの稼働済中古太陽光発電所を少し高値で買い取ってくれるかもしれません。
中古太陽光発電所の売買・名義変更時に必要なこと、やっておきたいこと
太陽光発電所の売却・買取価格は直接買取か仲介かで変わってくる
太陽光発電所を売る方法として主に、直接業者に買い取ってもらうか、または査定(仲介)会社に仲介をお願いするかの2つの選択があります。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
直接業者に買い取ってもらうメリット
・買い取ってもらうまでのスピードが早い
特に早く資金を調達したい方は査定会社に直接買い取ってもらう方がいいと思います。メガ発が紹介している業者の中には最短で3週間で現金化することが可能です。
直接業者に買い取ってもらうデメリット
・提示される買取価格が安くなるケースがある
基本的に買取業者は自社で所有するか、一度買い取って別の投資家に販売する2つのパターンがあります。特に後者だった場合、再販売時に一定の利益を確保する必要があるので、買取価格が相場よりも安くなる可能性があります。
緊急性がやや高い発電事業者さんは直接査定会社に売却して買い取ってもらうのがベストでしょう。続いて仲介を依頼するメリット・デメリットを見ていきます。
査定会社に仲介を依頼するメリット
・高く売れる可能性がある
仲介を依頼した場合、仲介業者は仕切り値を設定し仲介手数料を上乗せして販売するか、もしくは売れた金額に対してのパーセンテージで手数料を取ることが多いと思います。最初は高めの価格設定で売りに出すこともできるので、うまくいけば一定の利益を残すこともできるでしょう。
査定会社に仲介を依頼するデメリット
・売れるまでに時間がかかる
高く売れるに越したことはないですが、太陽光発電所の条件次第ではなかなか次の買い手(投資家)が見つからないケースもあります。そうなると売れるまでに数か月以上、または売れない可能性もゼロではないと思います。
ただ仮に売れなくても売電収入は毎月入ってくるのでリスクはないと言えます。なので急ぎで売りたいとは思っていないが高く売りたいとお考えの方は仲介を依頼する形でもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事で押さえていただきたいのは、『売却価格=残りFIT期間の総売電収入÷2』です。
これでおおよその稼働済中古太陽光発電所の売却額の相場がわかります。あなたがお持ちの発電所はおいくらでしたか?
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