FIT制度が終了するって?!

著者名:
Tomatosoup
公開日:
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太陽光FIT制度が終了するというニュースが話題になっています。どうも経産省は本気でFIT終了を考えているようです(太陽光発電の買取り終了へ 入札制度で価格競争促す)。これまでもFITが抜本的に見直されるという話はありましたが、終了になるとは思ってもいませんでした。ただ、これは新しく申請される発電所に対しての話で、既存の発電所はそのままですから、誤解しないでくださいね。

終了してどうするのかということが気になりますが、どうやら既に欧州でFIT終了後に取り入れられている方式を取り入れるようです。

 

新しい方式は、ちょっとややこしいですが・・・、発電業者は電力の売り先を自分で探し市場価格で売ることになります。市場価格で売る場合は原価割れする恐れもありますが、売電がある基準価格以下になった時は国から補填を受けられる可能性があります。その補填を受けるためには、あらかじめ国へ基準価格を入札し落札しておかなければなりません。当然、基準価格が低い業者が落札します。

 

もう少し具体的に書きますと、新しい発電業者は、電気の売り先がこれまでと同じように固定価格で買ってくれるところがあれば良いですが(それでも買取り価格は下がるでしょうけれど)、恐らく、JEPX(日本電力卸取引所)のようなところで売ることになります。その場合、売りのタイミングによっては安い価格で売ることになったりします。春の休日昼間など1円以下ですね。ただ、あらかじめ基準価格として、例えば、6円で国の入札で落札していたら、6-1=5円分は国の補填を受けることができます。つまり、最低でも基準価格で売ったことと同じになります。もちろん、基準価格が高い方が売電としては有利ですが、そうすると基準価格の入札で負けてしまう恐れがあります。業者はぎりぎりの低い基準価格で入札することになるでしょう。

 

よく考えられた方式ですね。業者は多少リスクヘッジでき、国民負担は大幅に減ります。ただ、住宅用や小規模事業用(50kW未満?)にはFITが継続されるようです。まぁ、継続されても事業用の買取り価格は10円ぐらいになるのでしょう。

 

この影響がどのように出るのかちょっとわかりません。当面は認定済み案件が残っていますが、いずれ減ってくるでしょう。また、FIT終了前の駆け込み需要が起こるかもしれません。いずれにせよ、その後に本当の太陽光の実力が評価されることになります。

 

確かにこれからの太陽光発電事業は厳しくなっていくと思われますが、基準価格の補填を利用してうまくやってく道はありそうな気もします。ここは頑張って太陽光を盛り上げて行かなければならないですね。

 

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