太陽光発電に使われる言葉、日射強度、日射量、日照時間

著者名:
Tomatosoup
公開日:
閲覧数:
53182
Pocket

昨日は入門編としてkWとkWhについて触れました。今日は本番で日射強度、日射量、日照時間について説明します。これらについてはかなり混同している例が見られますが、やはり太陽光発電をやっているなら正確に知っておくとカッコ良いと思います。

 

まず日射量とは、一定時間に太陽から降り注いでくる光のエネルギー総量を示すもので、kWh/m2(またはMJ/m2)の単位で表されます。日射強度はある一瞬の光の強さを示したもので、kW/m2(またはMJ/m2 )が単位となります。日射量と日射強度の関係は昨日触れたkWhとkWの関係と同じですね。

 

一方、日照時間は太陽の光が0.12kW/m2以上であった時間を示し、単位には時間が使われます。ちなみに0.12kW/m2という光の強さは、少々曇っている時ぐらいの明るさです。これでも紛らわしいですが、1日の日射強度の図を使って示すと下のようになります。

上の図で比べると判ると思いますが、日照時間は日射強度が0.12kW/m2以上かどうかだけで決まるのに対し、日射量は日射強度を反映した量になっています。

 

具体的に言うと、例えば0.13kW/m2の強さの光が3時間続いても、0.5kW/m2の強さの光が3時間続いても、日照時間は同じ3時間ですが、前者の日射量は 0.13 × 3時間 = 0.39 kWh/m2に対し、後者の日射量は 0.5 × 3 = 1.5 kWh/m2 となります。

 

太陽電池の出力は光の強さに比例しますから、日射強度に比例するはずです。従って、日射量と太陽光発電量を比べれば、発電所が正常に動作しているかどうかがほぼ判ります。日照時間でも両者の相関はとれるでしょうが、正確な比較はできません。

 

このように太陽光発電を評価するには日射量を使うのが望ましいですが、問題は各地の日射量を知ることが難しいという点にあります。手っ取り早いのは日射センサーで日射強度を測ることですが、これにはコストがかかります。

 

リアルタイムで日射強度や日射量を知るのは困難ですが、過去の全国各地の日射量を示したデータベースをNEDOや気象庁が公開しています(http://www.nedo.go.jp/library/nissharyou.html ) 。これを使えば、リアルタイムでの太陽光発電量の推定は難しくても、別計算で発電量の推定ぐらいはできます。ほとんどの太陽電池メーカーもNEDOのデータベースを使って発電量推定をしていると思います。

 

日射強度、日射量、日照時間のイメージが掴めたでしょうか。日照時間、日射量の混同は特によく見られます。また、日射時間、日照量と言う言葉もありません。この辺りはしっかり使うようにしましょう。日射量、日射強度のイメージについてはもう少し触れていきたいと思います。

 

Pocket

登録20,000名突破!メガ発のお得な無料会員登録

太陽光発電投資をはじめたいけど、どうすればよいのか、どんな物件を選べばよいのか、悩まれている方も多いでしょう。

太陽光発電について誰に相談してよいかわからない方、まずはメガ発の無料会員登録でメルマガを受け取りませんか?

無料登録イメージ

■会員登録するとこんなサービスが受けられます!

  1. 太陽光発電投資のすべてがわかる無料ebookプレゼント
  2. 会員様限定の非公開物件の閲覧可能
  3. ご希望の物件が追加されたタイミングでプッシュ通知にてお知らせ
  4. お得なキャンペーン・セミナー・新着物件・クローズド案件のメルマガ配信

■こんな方におすすめ

  • 年収があまり高くない…⇒年収は300万円以上からOK
  • 既に融資をかなり組んでいる…⇒信販会社のローンが組めるため、ローン残債や借り入れが多い方でも融資可能
  • リスクが心配⇒固定価格買取制度によって買取期間と単価が保障されているため長期安定投資
  • 発電所を建てる土地は?⇒土地を所有していなくても土地と太陽光発電設備がセットになっている商品のため土地仕入れの手間なし
  • 遠方の物件はちょっと…⇒業界最大級の物件取扱数なので各地域、様々な条件で物件をお選びいただけます。

※土地の有効活用、処分を考えている方のご相談も承ります。

最新記事

ケーブル盗難のその後

著者名:
Tomatosoup

昨年、私の発電所がケーブル盗難に遭ったことをこのブログで紹介しました(2023年11月、ついにやられました!!! )。私の発電所は盗難の多い茨城県にあ…

続きを見る→

このコラムニストの記事