太陽光発電保守の小道具2 「IVカーブトレーサー」

著者名:
Tomatosoup
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今日はIVカーブトレーサーの話です。これはプロが使う道具と言った方が良いかもしれません。保守を専門業者に委託しているような場合は、その業者が持っていると思いますので、個人で購入する必要はないでしょう。私は太陽光発電道楽人として興味があり、購入しました。

 

IVカーブトレーサーは太陽電池や太陽光発電システムの電気特性評価をする最も基本的な道具です。よくパネルのカタログなどにある電圧-電流特性を測るのがこの機械です。本来は正確に作られた基準光をパネルにあてて、その時の発電特性を測るのですが、太陽光下で実際の発電特性を測定するのにも使えます。

 

私は現役時代にはほとんど毎日のようにIVカーブトレーサーを使っていた時もありました。この装置はピンからキリまでありますが、現役時代は何千万円もするピンの方のものを使っていました。今はキリの方を使っています(笑)。15万円ほどでした。PROVA 1011というものです。

 
                      PROVA 1011

 

このPROVA1011の最大の問題は測定に30秒もかかることです。私はPROVA1011を現場に持ち込んで、太陽光下でのパネルやストリングの発電特性を測定していますが、測定に30秒もかかると測定中に日射やパネル温度が変わって、正確に測定できなくなります。本当は1 -2 秒で測定することが望ましく、購入の時から気になってはいましたが、やはり、低価格の魅力に負け30秒かかるものを買いました。ちなみに、1 – 2 秒で測定できるIVカーブトレーサーは安いものでも当時は(2-3年前)100万円近くしました。今はもっと安くなっていると思いますので、皆さんには高速のものをお勧めします。

 

以前、太陽光発電所の保守を行った時、このIVカーブトレーサーを使いました。幸いその日は快晴だったので、安定してデータがとれました。うまくデータを採るためには快晴の時に使わなければいけないという制約はありますが、他には特に不便を感じませんでした。個人で使うにはこれぐらいでも良いかな、という気がします。

 

太陽光発電の保守用には「ソラメンテ」や「ソコデス」など専用の道具があります(これらについては別の機会に説明したいと思います)。断線などの顕著な異常を見つけるためならそれらの装置を使う方が良いよいでしょう。しかしそれらの装置ではデータを十分には採れないので、私はIVカーブトレーサーを買うことにしました。ただし、IVカーブトレーサーではIVカーブの微妙な変化を読まなければならないので、使いこなすには多少知識や経験が必要です。

 

従って、個人でもかなりマニアックな人ならIVカーブトレーサーでパネルやストリングの検査をすると面白いと思います。

 

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