あと1、2年で太陽光発電ブームが終わるって本当ですか?
結論から言うと、2014年度でブームが終わる可能性は充分にあります。固定価格買取制度が導入された初年度買取価格(売電価格)は、予想を上回る40円(税抜)でした。これは、施行後3年間は再生可能エネルギーの供給者の利潤を特に配慮するという基本方針があり、今年度がその最後の年にあたります。
今年度の産業用の買取価格(売電価格)は32円(税抜)ですが、それでも充分プレミア価格です。しかし、来年度以降は大きく買取価格(売電価格)が下がる可能性があります。買取価格(売電価格)が下がれば、それだけ導入するメリットが少なくなります。
グリーン投資減税の終了?
プレミアム期間最後の年にあわせて、グリーン投資減税の即時償却も同時に終了することがブームの終わりに追い討ちをかけています。法人での購入者は、買取価格(売電価格)というよりも節税対策で購入を検討する方が多くいました。
その理由として、即時償却を行なうことができることにあります。グリーン投資減税自体も平成28年3月31日で終了してしまいますので、それ以降は節税対策としてのメリットが少なくなります。
土地付き太陽光発電も無くなる
プレミアム期間は今年度で終わりますが、来年度の初期の方であれば、既に設備認定を取得して買取価格(売電価格)が高い土地付き太陽光発電システムがある可能性があります。土地付き太陽光発電は投資用・節税用として注目をされている商品ですが数には限りあります。
設備認定の取消しを行なうことも運用ルールに組み込まれましたので、土地付きの太陽光発電でも長い期間、市場に出回ることは難しいでしょう。
どちらにしても後1、2年で大きな転機が訪れることは確かです。その結果がどうなるかわかりせんが、個人で投資用として行なうのは厳しくなるかもしれません。