ボクの体験した太陽光発電のアクシデント その2 電圧抑制がかかっていた!

著者名:
カブ
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三重の発電所の話です。ボクは、クルマで10分ぐらいのところに、まったく同じ仕様(パネルメーカーや発電出力)の発電所を2基、同時購入しました。連系日も同じでしたので、その後は、遠隔監視システム(未来工業の発電見張り番)で発電状況を毎日観察。しかし、1か月を過ぎたころでしょうか、あることに気が付いたのです。

それは、第一発電所の発電量が第二発電所より、いつも微妙に低いということ、だいたい10%ぐらいでしょうか。そして、パワコン別の系統グラフも、こんなかんじで乱れている(下図)。

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一方、同じ日の2号基は、各パワコンの発電量がぴったりと重なっています。

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これは、なにかおかしいということで、業者に連絡してみると、「電圧抑制ではないか」との診断。すぐに中部電力のほうに連絡してくれました。

さて、ここで「電圧抑制」のお勉強です。「出力抑制」と似たような言葉なので、混乱しやすいです。簡単に説明してみます。

電圧抑制というのは、発電した電気がスムースに流れない現象です。発電した電気はパワコンからつながっている電線を通って地域の配電網に流れていくわけですが、そのときの電圧がポイントです。もし、配電網の電圧のほうが高すぎると電気がうまく流れていかない状態になってしまうのです(配電網電圧が106Vで、パワコン電圧が104Vみたいなケース)。ちょうど、水が高いところから低いところへ流れるイメージで、電気も電圧の高いところから低いところに流れるようになっているのです。なので、電圧抑制が起きると、売電がロスしてしまい、投資上、大きな問題になります(三重の場合、1割弱ロスしていたようで、年間にすると15~20万、これが20年続いたら大変な額になりますね)。

三重第一発電所は、その後、約1か月で調整が終わり、正常に戻りました。詳細な原因はよくわかりません。周辺地域の微妙な電圧のセッティングがその理由だったようです。ここで思ったのが、電圧抑制って発見するのが難しいなあということです。ボクの場合は、次の二つのラッキーがありましたので、早期発見ができました。

・パワコン別の発電状況がみえる遠隔監視装置を使っていた。

・すぐ近くに発電状況を比較できる同じサイズの発電所を所有していた。

まず、遠隔監視装置を使っていなかったら、電圧抑制は発見できなかったでしょうね。また、使っていてもパワコン別に発電量がみえない監視装置だった場合は、わからなかった可能性も高いです。いや、こわいです。初めが肝心だと思います。シュミレーションと比較して、違和感を感じたら、まずは業者に報告し、現地確認のお願い、そして納得できるまで説明をしてもらいましょう。年間数十万、それも20年間も捨てていたら大変なことになりますからね。

まとめ

電圧抑制は、実際起こっていても、発見が遅れたり、最悪は気が付かないで、そのまま放置しているケースが潜在的に結構あるのではないでしょうか。電圧抑制は、これから発電所を購入する人はもちろん、既に所有している人にも是非知っておいてもらいたい問題の一つだと思っています。

 

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