低圧太陽光発電所投資で想定しておくべき費用の種類と金額の目安は…?

著者名:
サムライ大家
公開日:
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どんな費用が発生するか把握できていますか?

 

私が初めて太陽光発電投資に興味を持ったのは2014年4月頃だったかと思います。当時、中古一棟RCマンションを探して不動産業者を開拓していました。その時、縁のあった業者から太陽光発電所の案件を頂きました。売電単価税抜40円時代、すなわち最も単価が高かった時の案件です。

 

前回のコラムでお伝えしましたように、2012年度が売電単価税抜40円の時代です。設備認定を済ませておいた案件が実際に売りに出されたのが2014年4月だったのです。

 

もちろん当時の私は太陽光発電投資に関しては全くの無知。しかも、その時にもらった業者作成の収支シミュレーションはかなりざっくりとしたもので、本来想定すべきである費用が結構抜けて落ちていたのです。

 

今でこそ、太陽光施工業者の中には実情に沿った収支シミュレーションを提供してくれる所も多くなってきましたが、初めて検討する人にとっては(私がそうであったように)検討のハードルが高いのではないかと思います。

 

そこで、今回のコラムでは事前の収支計画においてどのような費用を想定すべきなのかをお伝えしたいと思います。

 

ちなみに、太陽光発電所にはざっくりと低圧連系、高圧連系の2種類があります。低圧とは50kW未満の出力であり、高圧は50kW以上の出力です(太陽光パネル、パワーコンディショナーの何れか小さい方が50kW未満であれば低圧に該当します)。

 

メガ発さんに掲載されている発電所の多くは低圧の太陽光発電所かと思われます。通常、一般の投資家や節税目的の比較的小規模の事業者が検討することが多いのは、この低圧の太陽光発電所ではないでしょうか。

 

高圧の太陽光発電所は価格が高い上に、保安規定の届出、管理者(電気主任技術者)の選任、キューピクルの設置、フェンス設置など、低圧と比較すると色々と制約が多いです。

 

私は、高圧への融資のハードルが高いことと、上記の制約とを考慮し、低圧発電所の積み上げにより合計で1メガの規模を目指す方針です。以降、低圧を前提に説明させて頂きます。

 

検討すべき費用の項目は結構多い!

 

以下が想定すべき費用項目になります。

 

・減価償却費
・償却資産税
・土地固定資産税(又は土地賃料)
・パワーコンディショナー電気代
・通信費
・メンテナンス費
・損害保険料
・予備費積立

 

減価償却費は、実際には現金が出ていかない見かけ上の費用です。償却資産税は、太陽光発電設備にかかる税金です。土地固定資産税は、土地を購入した場合に発生する費用、土地賃料は土地を20年間等の期間地主さんから借りた場合にかかる費用です。

 

パワーコンディショナー電気代は、パワーコンディショナーの稼働により発生し、電力会社に支払う電気代です。自宅の電気代と同じように検針票が毎月送付されてきます。通信費は、監視システムを導入している場合に発生する毎月の通信費用です。

 

メンテナンス費は、発電所を管理してくれる業者へ支払う管理費です。遠方に住んでいて自分では管理できない場合に必要になってきます。損害保険料は、盗難などに備えた動産保険、発電停止時の休業補償などです。但し、休業補償まで加入するかどうかは各人の判断によります。

 

そして最後に予備費積立。これは、主に将来のパワーコンディショナーの修理・交換に備えた積立です。パワーコンディショナーは結構な金額がしますので(容量にもよりますが1台十数万円~数十万円程度。それが5台~9台程度)、それなりの額を貯蓄しておいた方が良いと思います。比較的短期で売却する予定の人は計上しなくても良いかもしれませんが、20年~30年単位で運営していくのであればやはり積立は必要でしょう。

 

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※画像は保有中の発電所のパワコンの写真です。

 

各費用の金額の目安は…?

 

ご参考までに、私の発電所の一つ(パネル52kW、パワコン49.5kW、売電単価税抜36円)では、ざっくりと以下のような金額になっています。

 

・減価償却費⇒略
・償却資産税⇒年15万円弱(3年間3分の2の軽減)
・土地固定資産税(又は土地賃料)⇒所有権なので固定資産税が年数万円程度
・パワコン電気代⇒月2000円程度=年間25000円
・通信費⇒0円(監視システム無し。付けた場合は月1000円~数千円程度のオーダー)
・メンテナンス費⇒0円(基本自主管理なので無し(とは言ってもほとんど行く機会無いのですが…)。依頼した場合は、月1~2万円程度)
・損害保険料⇒0円(信販会社のソーラーローンに動産保険が付帯。休業補償には現状未加入。自身で加入した場合年数万円程度)
・予備費積立⇒年10万円(10~15年目でパワコン全台交換を想定すると、もう少し積立額を増やしてもいいかも?私は全交換にはならず、部品交換だけで済むのではと考えています。)

 

土地固定資産税は、地目によって大きく異なります。200~300坪(1坪3.3㎡)の土地を購入した場合、エリアによっても違うとは思いますが、地目が宅地⇒年数万円、山林⇒年数千円程度になります。宅地>雑種地>山林のイメージでしょうか。

 

私が初めて検討した際は、償却資産税を考慮に入れているのを忘れていました(そうした税金が存在することを全く知りませんでした)。この償却資産税を収支計画の中にしっかり組み込まないと、「こんなはずじゃなかった」と足元をすくわれかねないので、特にお気を付けください。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。今回のコラムでは、低圧太陽光発電所投資で想定しておくべき費用の種類と金額の目安についてお伝えしました。特に、償却資産税を忘れないようにお気を付けください。

 

それでは、また次回宜しくお願いいたします。

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