野立て太陽光発電所への融資(信販会社ソーラーローンの融資条件)~実際に足を使って仕入れた信販会社の意外な豆知識とは…?~

著者名:
サムライ大家
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太陽光発電投資(事業)の強い味方

 

こんにちは。サムライ大家です。

 

太陽光発電投資(事業)を拡大していくための強い味方として、信販会社の存在があります。

 

太陽光発電所は、一般の不動産(アパート・マンションなど)と比較すると担保価値が著しく低くなります。金融機関は田舎の土地を二束三文程度にしか見てくれません。土地の上に配置される太陽光パネルはあくまでも動産なので、不動産としては安い土地だけになってしまいます(太陽光パネルを担保にとる動産担保型の融資も存在しますが今回は割愛します)。

 

そんなわけで、アパマン融資と比べると太陽光発電所への融資はかなり厳しいのが現状です。最近になってようやく「太陽光=堅実」という認識も広がりつつあり、一部の金融機関は融資してくれるようになってきましたが、依然として太陽光への融資が厳しいことに変わりはありません。

 

これに対して、信販会社は、2012年に固定価格買取制度(FIT)がスタートして間もない頃から産業用太陽光発電所に着目し、ソーラーローンを商品として提供していました(金利は高めですが)。銀行と競合しない領域(ソーラーローン)にリスクをとって積極的に参入していったことは本当に凄いことだと思います。

 

そのような背景から、新規に太陽光発電投資(発電事業)に参入する際には、信販会社(及び公庫)が比較的敷居が低い現実的な候補となっています。

 

今回のコラムでは、サムライ大家が実際に足を使って仕入れた信販会社の融資に関する情報、豆知識をお伝えします。

 

信販会社のソーラーローンの特徴①

 

信販会社のソーラーローンの一般的な融資条件(2017年2月現在)は概ね以下の通りです。

 

対象:野立て太陽光発電所(低圧)
金利:2.1~2.8%
融資期間:15年(特殊な条件で~20年)
融資額:~2000万円又は~2500万円(特殊な条件で~3000万円)
備考:融資の対象は太陽光発電システム(土地代分は融資対象外)

 

マイナス金利政策の影響で、ひと昔前に比べて金利はだいぶ低くなってきました。金利は信販会社によって様々です。また、1基あたりの融資額上限が定められています。2000万円/基が上限となっている信販会社が多いのではないでしょうか。融資期間15年の元利均等返済がほとんどかと思われます。

 

最近の動向としては、ある信販会社が2016年4月頃から融資額上限を2000万円から2500万円へ引き上げました。また、別の信販会社は特殊な条件(担保型)で融資額上限を3000万円まで引き上げています(金利は少し上がってしまいますが融資期間を最大20年まで延ばすことも可能なようです)。

 

但し、この担保型が利用できる提携業者の数は少なくなります。提携先業者が特殊な条件を満たさないと担保型の融資は提供できないため、条件を満たす業者がそもそも数えるほどしか存在しないのです。

 

こうした提携業者は、買主がより購入しやすいローンを提供できるため、市場で優位な立場にあります。そんなわけで、彼らの案件は割高です(それでも売れてしまいます)。。。結局購入には至りませんでしたが、私がアプローチしたときも土地代込みで表面9%ちょっとでした。

 

また、信販会社のソーラーローンは基本的に個人への融資ですが、法人融資も可能です。しかし、審査は相当厳しくなり、融資条件も個人より厳しめになることが多いようです(例えば融資期間が最大10年までに短縮されたりします)。

 

信販会社のソーラーローンの特徴その②

 

そして、これは実際に多くの提携業者(太陽光施工業者)を回り、個別に提携信販会社の融資条件をヒアリングしていった結果分かった意外な豆知識なのですが、

 

同じ信販会社でも、提携業者(太陽光施工業者)ごとに融資条件が若干違う

 

のです。

 

特に、提携業者(太陽光施工業者)ごとに金利が違っていることが多かったのです。バラツキはそれほどないのですが、最も大きな違いがあった実例としては、某信販会社の金利がA社では2.1%なのに、B社では2.8%だったことがあります。ずいぶん高い金利だな~と思って、B社の人に聞いたところ「うちは当初から2.8%のままでやってます」と言われました。金利のバラツキは0.05~0.1%程度が多いかな~と感じています。

 

当然、より良い条件のA社から購入したいと思うはずですよね。

 

こうした違いの原因の一つが「実績」です。信販会社と提携したばかりで、その信販会社とまだあまり取引のない施工業者ほど、金利は高い印象です。反対に、実績十分な業者ほど金利も(多少)低めですし、条件も緩和されています。

 

実績十分な大きな施工業者の中には、信販会社と密接に繋がり、色々優遇を受けているところがあります。他の施工業者では融資の対象外であるパネルメーカーでも、大きな施工業者であれば取り扱いOKになっていたりします。

 

太陽光施工業者にコンタクトした際には、提携信販会社の融資条件を詳しく教えてもらうようにするといいと思います。

 

まとめ

 

今回のコラムでは、信販会社が用意しているソーラーローンの一般的な融資条件と、提携業者ごとに信販会社の金利が異なっているという意外な豆知識(?)についてお伝えしました。

 

それではまた次回、宜しくお願いいたします。

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