太陽光発電所投資で表面利回り10%以上が多い理由は●●が短いから

著者名:
サムライ大家
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こんにちは。サムライ大家です。

 

「太陽光発電所投資は、不動産投資と比較して利回りが高めなため、お薦めの投資である」

 

不動産投資と比較した、このような謳い文句を目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

実際、太陽光発電所投資の場合、表面利回りが10%以上であることが多いのに対して、不動産投資の場合、表面利回り6~8%程度、或いはそれ以下の物件もあります。

 

もちろん、築古の戸建てやアパートなどは表面利回り20%超もありえますが、新築に限れば表面利回り6~8%程度、或いはそれ以下の物件が普通です。

 

しかし、新築の太陽光発電所投資で利回り6%なんて殆ど見たことないはずです(ただ、太陽光発電に余り明るくない経営者が裏側で紹介されるといったパターンで、表面利回り7%の新築太陽光を見たことはありますが…)。

 

反対に、新築アパートで利回り10%というのもあまり見かけないでしょう。

 

では、なぜ太陽光は利回りが高めなのでしょうか。

 

太陽光発電所投資の利回りが高めである理由

 

そのカギは1つ。

 

それは「融資期間の短さ」です。

 

表面利回り10%が標準的となっている主な原因はこれです。

 

新築アパートの場合は融資期間が30年超の場合もあるのに対して、太陽光発電所投資の場合、標準的な融資期間は15年と短めです。

 

融資期間が短いと単年度当たりの返済額も大きくなり、当然キャッシュフローは残りません。投資家が参入できるラインを確保するために、表面利回り10%程度は必要だったため、結果として表面利回り10%が標準的となったに過ぎません。

 

融資期間が15年で表面利回り7%程度だと、全然キャッシュフローが残らないのが分かると思います(フルローンの場合は完全にマイナス、持ち出しでしょう)。

 

これでは案件として成立しませんし、節税目的の富裕層しか手を出せません。

 

仮に、太陽光発電所に対する融資で、融資期間が25年、30年と出るのであれば、不動産投資と同様に、太陽光発電所投資の表面利回りも不動産投資(新築アパート)と同様に6~8%程度に落ち着いていたものと考えられます。

 

融資期間は、どんなに長くても固定価格買取制度(FIT制度)の買取期間(産業用は20年)を超えることは難しいでしょうから、FIT制度が表面利回り10%の状況を造ったといっても過言ではないかもしれません。また、太陽光発電設備の法定耐用年数が17年であることも、融資期間の短さに影響しているかもしれません。

 

融資期間が短いことのメリット

 

ただ、融資期間が短いことにはメリットもあります。

 

それは元本の返済スピードが速いことです。単年度当たりの返済額が大きくなる分、返済はどんどん進みます。15年間で完済できるので16年目~20年目には毎年大きなキャッシュを蓄積することができます。

 

しかし、融資期間が30年もあると、なかなか元本が減りません。年数が経つにつれてジリ貧になっていくでしょう。

 

個人的には、FIT制度の買い取り期間が30年等の長期間でなくて良かったと思っています。仮に買い取り期間が30年→標準的な融資期間が25年→太陽光発電所投資の利回り7%、といった状況だった場合、元本返済が進まないままキャッシュフローが減少してジリ貧になる(最悪の場合、破綻する)といった事態も想定されます。数年間の持ち出しなら耐えられても、十数年間の持ち出しに耐えるのは精神的にもきついでしょう。

 

融資期間が短くても長くてもキャッシュフローが同程度(投資家が参入できる程度)になるように市場は形成されるでしょうから、融資期間が短い現在の方が破綻する人が出る可能性は小さいのではないでしょうか。

 

まとめ

 

太陽光発電所投資で表面利回り10%以上が多い(標準的である)理由は、融資期間が短めだからです。

 

キャッシュフローという観点で言えば、融資期間が長めである不動産投資と大差があるわけではありませんが、融資期間が短いと元本返済のスピードが速くなります

 

もし15年の融資であれば、16年~20年の5年間に大きなキャッシュを蓄積できる可能性がありますし、個人的には破綻リスクも小さい投資だと考えています。

 

それではまた次回宜しくお願い致します。

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